古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 780番

三輪の山

伊勢(いせ)

三輪の山で、どのように待っていればよいのでしょう。年月がたっても、訪ねてくる人もないだろうと思うと。

作者
伊勢
  1. 1仲平なかひら仲平なかひらなかいらののの朝臣あそん朝臣あそんあそんあひしりてあひしりてあいしりて侍はべ侍はべはべりけるりけるりけるをををかれがたにかれがたにかれがたに成な成ななりにければりにければりにければ父ちち父ちちちちががが大和やまと大和やまとやまとののの守かみ守かみかみににに侍はべ侍はべはべりけるもとりけるもとりけるもとへまかるとてよみてへまかるとてよみてへまかるとてよみて遣つかは遣つかはつかわしけるしけるしける詞書
  2. 2三輪みわ三輪みわみわののの山やま山やまやま初句
  3. 3いかにいかにいかに待ま待ままちみむちみむちみむ二句
  4. 4年とし年としとしふともふともふとも三句
  5. 5尋たづ尋たづたずぬるぬるぬる人ひと人ひとひとももも四句
  6. 6あらじとあらじとあらじと思おも思おもおもへばへばえば結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕藤原仲平朝臣と知り合っていたが、通いが途絶えがちになったので、父が大和守であったもとへ行くといって、詠んで贈った歌。

三輪の山で、どのように待っていればよいのでしょう。年月がたっても、訪ねてくる人もないだろうと思うと。

意訳

仲平の心変わりを嘆き、三輪山の伝説にちなんで、訪ねてくる人もいないだろうと詠む。

語釈・文法注

三輪の山
大和国の山。「杉立てる門」の歌(982番)で知られる。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・780番
歌体
短歌
状況
詞書「仲平の朝臣あひしりて侍りけるをかれがたに成りにければ父が大和の守に侍りけるもとへまかるとてよみて遣しける」(藤原仲平朝臣と知り合っていたが、通いが途絶えがちになったので、父が大和守であったもとへ行くといって、詠んで贈った歌)。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、137〜138頁(コマ82)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日