古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 922番

こきちらす

在原行平(ありわらのゆきひら)

しごき散らす滝の白玉(しぶき)を拾っておいて、世のつらい時の涙として借りよう。

作者
在原行平朝臣(在原行平)
  1. 1布引ぬのびき布引ぬのびきぬのびきののの瀧たき瀧たきたきにてよめるにてよめるにてよめる詞書
  2. 2こきちらすこきちらすこきちらす初句
  3. 3瀧たき瀧たきたきののの白玉しらたま白玉しらたましらたま二句
  4. 4ひろひおきてひろひおきてひろいおきて三句
  5. 5世よ世よよのののうきときのうきときのうきときの四句
  6. 6淚なみだ淚なみだなみだにぞかるにぞかるにぞかる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕布引の滝で詠んだ歌。

しごき散らす滝の白玉(しぶき)を拾っておいて、世のつらい時の涙として借りよう。

意訳

滝のしぶきを白玉に見立て、つらい時の涙として借りようと詠む。

語釈・文法注

布引の滝
摂津国の名瀑。

和歌

作者
在原行平(ありわらのゆきひら) 818–893
阿保親王の子で、在原業平の異母兄。中納言に至った。一族の子弟のための学舎「奨学院」を設けた。須磨に退居した話は『源氏物語』須磨の巻にも影響を与えた。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・922番
歌体
短歌
状況
詞書「布引の瀧にてよめる」(布引の滝で詠んだ歌)。

修辞

見立て
しぶきを白玉に見立てる。

解説

在原行平の歌。『伊勢物語』第八十七段にも見える。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、166頁(コマ96)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日