古今和歌集 巻第四 秋歌上 214番
山里は
山里は秋がとりわけさびしい。鹿の鳴く声に、何度も目を覚ましては。

現代語訳
〔詞書〕是貞親王の家の歌合の歌。
山里は秋がとりわけさびしい。鹿の鳴く声に、何度も目を覚ましては。
意訳
山里の秋の夜、妻を恋う鹿の声に何度も目を覚まされ、さびしさが身にしみる。
語釈・文法注
- わびしけれ
- 「こそ」の結び。さびしい。
- 目をさましつつ
- 何度も目を覚まして。
和歌
- 作者
- 壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・214番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「是貞のみこの家の歌合の歌」(是貞親王の家の歌合の歌)。
解説
壬生忠岑の歌。ここから鹿の歌が続く。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、37頁(コマ32)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日