古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 707番

大幣と

在原業平(ありわらのなりひら)

大幣だと評判は立っているけれど、流されても、最後には寄る瀬(あなた)があるというのに。

作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2大幣おほぬさ大幣おほぬさおおぬさととと初句
  3. 3名な名ななにこそたてれにこそたてれにこそたてれ二句
  4. 4流なが流ながながれてもれてもれても三句
  5. 5終つひ終つひついによるせはによるせはによるせわ四句
  6. 6ありてありてありちょふものふものうものををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

大幣だと評判は立っているけれど、流されても、最後には寄る瀬(あなた)があるというのに。

意訳

大幣は最後には川の瀬に寄り着くように、自分も最後にはあなたのもとに落ち着くのだ、と返す。

語釈・文法注

よる瀬
寄り着く瀬。頼りとする人のたとえ。

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・707番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

在原業平の返歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、126頁(コマ76)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日