古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 761番

曉の

読人しらず(よみびとしらず)

明け方の鴫が羽をしきりにかくように、何度も何度も、あなたが来ない夜は、私も数をかく(数え尽くす)。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1曉あかつき曉あかつきあかつきののの初句
  2. 2しぎのしぎのしぎのはねがきはねがきはねがき二句
  3. 3もももももも羽は羽ははがきがきがき三句
  4. 4君きみ君きみきみがこぬがこぬがこぬ夜よ夜よよははは四句
  5. 5われぞかずかくわれぞかずかくわれぞかずかく結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

明け方の鴫が羽をしきりにかくように、何度も何度も、あなたが来ない夜は、私も数をかく(数え尽くす)。

意訳

鴫が羽づくろいをするように、恋人の来ない夜を数え続ける、と詠む。

語釈・文法注

はねがき
鳥がくちばしで羽をしごくこと。
もも羽がき
何度も羽をかくこと。
数かく
数を書く、数える。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・761番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。仮名序にも引かれる。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、135頁(コマ81)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日