古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1054番

外ながら

くそ(くそ)

関係ないのに、私の身に「いと(いとこ・糸)」が寄るというので、ただ偽りに糸をすげる(嘘を通す)ばかりだ。

作者
くそ
  1. 1いとこなりけるいとこなりけるいとこなりける男をとこ男をとこおとこによそへてによそへてによそえて人ひと人ひとひとのいひければのいひければのいいければ詞書
  2. 2外よそ外よそよそながらながらながら初句
  3. 3我わ我わわががが身み身みみにいとのにいとのにいとの二句
  4. 4よるといへばよるといへばよるといえば三句
  5. 5ただただただ僞いつはり僞いつはりいつわりににに四句
  6. 6すくばかりなりすくばかりなりすぐばかりなり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕いとこの男と関係があるかのように、人が言ったので詠んだ歌。

関係ないのに、私の身に「いと(いとこ・糸)」が寄るというので、ただ偽りに糸をすげる(嘘を通す)ばかりだ。

意訳

「いとこ」に「糸」をかけ、根も葉もない噂だと言い返す。

語釈・文法注

いと
「いとこ」と「糸」。
すく
糸を通す。

和歌

作者
くそ(くそ) 生没年未詳
女房と見られるが、経歴は伝わらない。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1054番
歌体
短歌
状況
詞書「いとこなりける男によそへて人のいひければ」(いとこの男と関係があるかのように、人が言ったので詠んだ歌)。

修辞

掛詞・縁語
「いと」「よる」「すく」。

解説

くその歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、196頁(コマ111)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日