古典ライブラリー

古今和歌集 巻第四 秋歌上 209番

いと早も

読人しらず(よみびとしらず)

ずいぶん早く鳴いた雁であることよ。白露が色づかせる木々も、まだ紅葉しきっていないのに。

「いと早も」の歌をもとにした情景。ずいぶん早く鳴いた雁であることよ。白露が色づかせる木々も、まだ紅葉しきっていないのに。
「いと早も」の歌をもとにした情景。ずいぶん早く鳴いた雁であることよ。白露が色づかせる木々も、まだ紅葉しきっていないのに。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1いといといと早はや早はやはやももも初句
  2. 2鳴な鳴ななきぬるきぬるきぬる雁かり雁かりかりかかか二句
  3. 3白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆののの三句
  4. 4色いろ色いろいろどるどるどる木々きぎ木々きぎきぎももも四句
  5. 5もみぢあへなくにもみぢあへなくにもみじあえなくに結句

引用の仕方

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現代語訳

ずいぶん早く鳴いた雁であることよ。白露が色づかせる木々も、まだ紅葉しきっていないのに。

意訳

木々がまだ十分に紅葉しないうちに、もう雁が鳴いている。季節の早い移ろいを驚く。

語釈・文法注

いと早も
ずいぶん早く。
もみぢあへなくに
紅葉しきっていないのに。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第四・秋歌上・209番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

露が紅葉を染めるという考えは、古今集の秋歌に多く見られる。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、36頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日