古今和歌集 巻第十一 恋歌一 533番
蘆鴨の
葦鴨の騒ぐ入り江の白波の「しら」ではないが、あの人は知らないだろうか。私がこれほど恋しているとは。

現代語訳
葦鴨の騒ぐ入り江の白波の「しら」ではないが、あの人は知らないだろうか。私がこれほど恋しているとは。
意訳
白波の「しら」から「知らず」を導き、相手は自分の恋を知らないだろうと嘆く。
語釈・文法注
- 蘆鴨
- 葦辺の鴨。
- しらずや
- 知らないのか。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・533番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 序詞
- 上三句が「知らず」を導く。
解説
読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、98頁(コマ62)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日