古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 709番

玉かづら

読人しらず(よみびとしらず)

玉葛が這いまとう木がたくさんになったので、絶えないというあなたの心も、うれしくない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1玉たま玉たまたまかづらかづらかずら初句
  2. 2はふはふはう木き木ききあまたにあまたにあまたに二句
  3. 3なりぬればなりぬればなりぬれば三句
  4. 4たえぬたえぬたえぬ心こころ心こころこころののの四句
  5. 5嬉うれ嬉うれうれしげもなししげもなししげもなし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

玉葛が這いまとう木がたくさんになったので、絶えないというあなたの心も、うれしくない。

意訳

多くの女性に心を寄せる男を、多くの木にまとわりつく葛にたとえる。

語釈・文法注

玉かづら
葛の美称。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・709番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
葛に移り気な恋人を重ねる。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、126頁(コマ76)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日