古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1049番

もろこしの

藤原時平(左大臣)(ふじわらのときひら)

たとえ唐の吉野の山に籠もろうとも、後に残されようと思う私ではない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
左のおほいまうち君(藤原時平(左大臣))
  1. 1もろこしのもろこしのもろこしの初句
  2. 2吉野よしの吉野よしのよしのののの山やま山やまやまににに二句
  3. 3籠こも籠こもこもるともるともるとも三句
  4. 4後おく後おくおくれむとれむとれむと思おも思おもおもふふう四句
  5. 5われならなくにわれならなくにわれならなくに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

たとえ唐の吉野の山に籠もろうとも、後に残されようと思う私ではない。

意訳

相手がどこへ行っても後を追う、という恋の決意をおどけて言う。

語釈・文法注

もろこしの吉野の山
唐にある吉野の山。ありえない場所をいう誇張。

和歌

作者
藤原時平(左大臣)(ふじわらのときひら) 871–909
藤原基経の子。醍醐天皇のもとで左大臣となり、菅原道真を大宰府に左遷させた。『古今和歌集』の時代の政界の第一人者。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1049番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

左大臣藤原時平の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、195頁(コマ111)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日