古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 542番

はるたてば

読人しらず(よみびとしらず)

春になると消える氷が残りなく解けるように、あなたの心は私にすっかり打ち解けてほしい。

「はるたてば」の歌をもとにした情景。春になると消える氷が残りなく解けるように、あなたの心は私にすっかり打ち解けてほしい。
「はるたてば」の歌をもとにした情景。春になると消える氷が残りなく解けるように、あなたの心は私にすっかり打ち解けてほしい。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1はるたてばはるたてばはるたてば初句
  2. 2消き消ききゆるゆるゆる氷こほり氷こほりこおりののの二句
  3. 3のこりなくのこりなくのこりなく三句
  4. 4きみがきみがきみが心こころ心こころこころははは四句
  5. 5われにとけなむわれにとけなむわれにとけなむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

春になると消える氷が残りなく解けるように、あなたの心は私にすっかり打ち解けてほしい。

意訳

春の氷が解けるように、相手の心が解けて自分を受け入れてほしいと願う。

語釈・文法注

とけなむ
解けてほしい。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・542番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上二句が「残りなく」を導く。
縁語
「氷」「とく」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、98頁(コマ62)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日