古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 754番

花がたみ

読人しらず(よみびとしらず)

花かごの目が並ぶように、あなたには目を並べる人がたくさんいるので、数にも入らない私は忘れられてしまったのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1花はな花はなはながたみがたみがたみ初句
  2. 2めならぶめならぶめならぶ人ひと人ひとひとののの二句
  3. 3數多あまた數多あまたあまたあればあればあれば三句
  4. 4忘わす忘わすわすられぬらむられぬらむられぬらむ四句
  5. 5數かず數かずかずならぬならぬならぬ身み身みみははは結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

花かごの目が並ぶように、あなたには目を並べる人がたくさんいるので、数にも入らない私は忘れられてしまったのだろう。

意訳

恋人の周りには多くの女性がいるので、取るに足らない自分は忘れられた、と嘆く。

語釈・文法注

花がたみ
花を摘んで入れるかご。「目」にかかる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・754番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

枕詞
「花がたみ」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、135頁(コマ81)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日