古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 946番

知りにけむ

布留今道(ふるのいまみち)

もうわかっただろう。聞いてでも厭え。世の中は、波の騒ぎに風が重なるように、騒がしいものなのだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
布留今道
  1. 1知し知ししりにけむりにけむりにけむ初句
  2. 2聞き聞きききてもきてもきても厭いと厭いといとへへえ二句
  3. 3世よ世よよののの中なか中なかなかははは三句
  4. 4波なみ波なみなみのさわぎにのさわぎにのさわぎに四句
  5. 5風かぜ風かぜかぜぞしくめるぞしくめるぞしくめる結句

引用の仕方

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現代語訳

もうわかっただろう。聞いてでも厭え。世の中は、波の騒ぎに風が重なるように、騒がしいものなのだ。

意訳

騒がしい世の中を厭えと、人に勧める。

語釈・文法注

しくめる
重なるようだ。

和歌

作者
布留今道(ふるのいまみち) 生没年未詳(九世紀後半)
内匠頭・三河介などを務めた。大和の石上(布留)の地にちなむ氏の人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・946番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

布留今道の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、171頁(コマ99)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日