枕草子 第36段 類聚的章段
牛飼は
牛飼いは、体が大きく、髪が赤茶けて白髪まじりで、顔の赤い、いかにも気の強そうな者がよいと述べる短い段。

現代語訳
牛飼いは。
体が大きくて、髪が赤茶けて白髪まじりで、顔が赤らんで、いかにもきびきびと気の利きそうなのがよい。
意訳
牛を扱う牛飼いには、大柄で赤ら顔の、いかにも頼もしそうな者がよい。貴族の車を引く仕事にふさわしい風貌を、作者は具体的に思い描いている。
語釈・文法注
文法
- 「かどかどしげなる」
- 「かどかどし」は、才気がある、気が利いて抜け目がない。
解説
牛飼い童の好ましい姿を挙げた短い段である。牛を巧みに扱うには力と気の強さが要るとして、それにふさわしい風貌を好んでいる。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、193頁(コマ99)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日