枕草子 第258段 類聚的章段
歌は
歌謡として、「杉たてる門」の歌、神楽歌、くせのある長い今様、上手に歌う風俗歌を挙げる。
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現代語訳
歌謡は。
「杉立てる門」。神楽歌もおもしろい。今様は、長くて節回しにくせのあるもの。風俗歌を上手に歌っているの。
意訳
宮廷で歌われた歌謡の好みを挙げている。「杉たてる門」は、古歌「わが庵は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門」をふまえた歌謡であろう。今様は当時流行の新しい歌謡で、節回しにくせのあるものが好まれた。
語釈・文法注
文法
- 「杉たてる門」
- 『古今和歌集』の「わが庵は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門」を歌ったもの。
- 「ふぞく」
- 風俗歌。地方の民謡が宮廷に取り入れられたもの。
解説
当時の歌謡の流行を知る手がかりとなる段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、345頁(コマ184)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日