枕草子 第308段 随想的章段
宮仕へ人のもとに来などする男の
宮仕えの女房のもとに来る男が、そこで物を食べるのはたいそう見苦しく、食べさせる女房も憎らしい。ひどく酔って夜更けに泊まっても、湯漬けさえ食べさせまいという。
場面イラスト(準備中)
- 1宮宮みや仕仕ずかえ人人びとののの許許もとにににきききなどなどなどするするする男男おとこののの其所其所そこにてにてにて物物ものくふくふくうこそこそこそいといといとわろけれわろけれわろけれ。。。くはくはくわするするする人人ひともももいといといと憎憎にくししし。。。思思おもははわむむん人人ひとのののまづまづまずなどなどなど志志こころざしありありありててていはいはいわむむんををを、、、忌忌いみみみたるたるたるやうやうようににに口口くちをををふたぎふたぎふたぎててて、、、顏顏かおををを持持もてててのくのくのくべきべきべきにににもももあらあらあらねねねばばば、、、くひくひくいをるをるおるにににこそこそこそあらあらあらめめめ。。。いみじういみじういみじゅう酔酔えひひいなどなどなどしししてててわりなくわりなくわりなく夜夜よ更更ふけけけてててときときときりりりたりたりたりともともとも更更さらにににゆづけゆづけゆずけだにだにだにくはくはくわせせせじじじ、、、心心こころもももなかりなかりなかりけりけりけりとてとてとて來來こずずずはははさささせせせてててなむなむなん。。。里里さとにてにてにて北面北面きたおもてよりよりよりししし出出いだしししてててはははいかゞいかゞいかがせせせむむん。。。其其それだにだにだに猶猶なおぞぞぞあるあるある。。。
現代語訳
宮仕えの女房のもとに通って来る男が、その局で物を食べるのは、たいそう見苦しい。食べさせる女房もたいそう憎らしい。思う女が「まず召し上がれ」などと心をこめて言うのを、忌み嫌うように口をふさいで顔をそむけるわけにもいかないので、食べているのだろう。ひどく酔ったりして、どうしようもなく夜が更けて、泊まったとしても、決して湯漬けさえ食べさせまい。気がきかないと思って来なくなるなら、それでかまわない。里で、台所の北面から出してやるのなら、どうしようもないが。それでもやはり見苦しい。
意訳
恋人が女房の局で物を食べる姿は興ざめだという、作者独特の美意識である。どんなに酔って夜更けに泊まっても湯漬けさえ出さない、それで来なくなるならそれでよい、と言い切るところに作者の強いこだわりがうかがえる。
語釈・文法注
文法
- 「ゆづけ」
- 湯漬け。飯に湯をかけたもの。
- 「北面」
- 家の北側。台所などがある場所。
解説
恋人の前での食事を嫌う当時の美意識がうかがえる段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、362頁(コマ193)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日