枕草子 第238段 類聚的章段
ただ過ぎに過ぐるもの
ただどんどん過ぎ去っていくものとして、帆を上げた舟、人の年齢、春夏秋冬を挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
ただどんどん過ぎ去っていくもの。
帆を上げた舟。人の年齢。春夏秋冬。
意訳
わずか三つの例で、時の流れの速さを印象づける段である。風を受けて進む舟の速さから始まり、人の年齢、季節の移ろいへと続く。具体的な舟の姿から、目に見えない時間の流れへと連想が広がっていく。
語釈・文法注
解説
『枕草子』の中でもよく知られた短い段である。簡潔な列挙に、無常観に通じる深い感慨がこめられている。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、327頁(コマ170)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日