枕草子 第195段 類聚的章段
遊びは
管絃の遊びは、夜、人の顔が見えないころがよいと述べ、遊戯としては、見た目はよくないが蹴鞠もおもしろいとし、小弓、韻塞ぎ、碁を挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
管絃の遊びは。
夜、人の顔が見えないころがよい。遊戯は、見た目はよくないけれど、蹴鞠もおもしろい。小弓。韻塞ぎ。碁。
意訳
「あそび」はここでは管絃の演奏をいう。夜、顔の見えない暗さの中で聞く楽の音がよいというのは、前々段の「心にくきもの」にも通じる感覚である。遊戯としては、蹴鞠、小弓、韻塞ぎ、碁を挙げている。
語釈・文法注
文法
- 「あそび」
- 管絃の遊び。楽器を演奏すること。
- 「ゐんふたぎ」
- 韻塞ぎ。漢詩の韻字を当てる遊び。
解説
音楽を夜の暗さの中で味わうことを好むのは、視覚よりも聴覚を通して想像をふくらませる作者の美意識の表れである。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、311頁(コマ158)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日