枕草子 第246段 類聚的章段
頼もしきもの
頼もしいものとして、病気のときに大勢の僧が修法をすること、思う人が病気のときに頼りになる人が慰めてくれること、恐ろしいときに親のそばにいることを挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
頼もしいもの。
気分が悪いときに、僧が大勢で修法をしているの。思う人が気分が悪いときに、本当に頼りになる人が、言い慰めて安心させてくれるの。何となく恐ろしいときの、親のそば。
意訳
心細いときに支えとなるものを挙げた段である。病気のときの大勢の僧の祈り、大切な人が病んだときに励ましてくれる頼もしい人、恐ろしいときの親のそば。前段の「せめておそろしきもの」と対になる内容である。
語釈・文法注
文法
- 「修法」
- 密教の加持祈祷。
解説
短いが、心細いときの人の心理がよく表れている段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、328頁(コマ171)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日