枕草子 第187段 類聚的章段
寺は
寺として、壺坂、笠置、法輪を挙げ、高野は弘法大師のお住まいであるのがしみじみとして尊いという。ほかに石山、粉河、志賀を挙げる。
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現代語訳
寺は。
壺坂寺。笠置寺。法輪寺。高野山は、弘法大師のお住まいであるのが、しみじみと尊い。石山寺。粉河寺。志賀寺。
意訳
参詣先として名高い寺を挙げている。壺坂、石山、粉河などは観音信仰の霊場で、女性の参詣も多かった。高野山についてだけ、弘法大師が今も住むという信仰に触れ、しみじみとした尊さを述べている。
語釈・文法注
文法
- 「こ川」
- 粉河寺。紀伊国(和歌山県)にある観音の霊場。
- 「法輪」
- 法輪寺。京都嵯峨にある寺で、虚空蔵菩薩を本尊とする。
解説
当時の寺社参詣の盛んな様子がうかがえる段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、310頁(コマ158)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日