枕草子 第260段 類聚的章段
狩衣は
狩衣として、香染の薄いもの、白い袱紗、赤色、松の葉色、青葉、桜、柳、青、藤を挙げ、男は何色の衣でもよいという。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
狩衣は。
香染めの薄いの。白い袱紗の赤色。松の葉色をしたの。青葉。桜。柳。また青。藤。男は何色の衣でもよい。
意訳
狩衣の色や素材の好みを並べている。香染めは丁子などで染めた黄褐色。最後に「男は何色の衣でもよい」と言い添えるところに、着こなし次第だという作者の考えがのぞく。
語釈・文法注
文法
- 「香染」
- 丁子などで染めた、薄い黄褐色。
- 「ふくさ」
- 袱紗。柔らかい絹地。
解説
衣装の色の好みを挙げた短い段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、345頁(コマ184)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日