枕草子 第65段 類聚的章段
集は
歌集として、古万葉集、古今集、後撰集の三つを挙げるだけの、ごく短い段。

現代語訳
歌集は。
古万葉集。古今集。後撰集。
意訳
歌集として、万葉集、古今集、後撰集の三つを挙げる。平安時代中期の宮廷人にとって、和歌の教養の柱となる歌集であった。
語釈・文法注
文法
- 「古萬葉集」
- 万葉集。平安時代には、すでに古い歌集として「古万葉集」とも呼ばれた。
- 「後撰」
- 後撰和歌集。古今集に次ぐ二番目の勅撰和歌集で、村上天皇の命により編まれた。
解説
歌集の名を三つ挙げただけの、枕草子で最も短い段の一つである。作者の父、清原元輔は後撰集の撰者の一人であり、ここに後撰集を挙げているのも自然である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、215–216頁(コマ110–111)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日