枕草子 第248段 随想的章段
世の中になほいと心憂きものは
世の中でやはりたいそうつらいのは、人に憎まれることである。誰も人に憎まれたいとは思わないが、自然と、宮仕え先でも親兄弟の間でも、愛される者と愛されない者がいるのはつらいという。
場面イラスト(準備中)
- 1世世よののの中中なかににに猶猶なおいといといと心心こころ憂憂うきききものものものははは人人ひとににににくまにくまにくまれれれむむんことことことこそこそこそあるあるあるべけれべけれべけれ。。。たれたれたれてふてふてう物物ものぐるひぐるひぐるいかかか、、、我我われ人人ひとにににさささおもはおもはおもわれれれむむんとととははは思思おもははわむむん。。。されどされどされどしぜんしぜんしぜんににに宮宮みやづかへづかへずかえ所所どころにににももも親親おやはらからはらからはらからののの中中なかにてにてにてももも思思おもははわるゝるゝるるおもはおもはおもわれれれぬぬぬがががあるあるあるぞぞぞいといといとわびしきわびしきわびしきややや。。。
現代語訳
世の中で、やはりたいそうつらいものは、人に憎まれることであろう。どこの物狂いが、自分は人にそう思われたいと思うだろうか。けれども、自然と宮仕えの所でも、親や兄弟の中でも、愛される者と愛されない者とがあるのは、たいそうつらいことだよ。
意訳
人に憎まれることのつらさを述べた短い随想である。誰も憎まれたいとは思わないのに、職場でも家族の中でも、自然と愛される者とそうでない者とが分かれてしまう。宮仕えで人間関係に苦労した作者の実感がこもっている。
語釈・文法注
文法
- 「物ぐるひ」
- 正気でない人。
解説
次段とともに、人に愛されることの大切さを語っている。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、329頁(コマ172)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日