枕草子 第261段 類聚的章段
単衣は
単衣は白いものがよく、緋の装束の紅の単衣を袙などに仮に着るのはよいが、黄ばんだ単衣はいやだ。練色の衣も着るが、やはり単衣は白いのが男女ともによいという。
場面イラスト(準備中)
- 1單衣單衣ひとえははは題
- 2しろきしろきしろき。。。緋緋ひのののさうさうそう束束ぞくののの紅紅くれないのののひとへひとへひとえ。。。袙袙あこめなどなどなどかりそめかりそめかりそめににに着着きたるたるたるはははよしよしよし。。。されどされどされど猶猶なお色色いろきばみきばみきばみたるたるたる單衣單衣ひとえなどなどなど着着きたるたるたるはははいといといと心心こころづきづきずきなしなしなし。。。練色練色ねりいろのののきぬきぬきぬももも着着きたれたれたれどどど、、、猶猶なお單衣單衣ひとえははは白白しろうううてててぞぞぞ男男おとこももも女女おんなもももよろづよろづよろずののの事事ことまさりまさりまさりてててこそこそこそ。。。
現代語訳
単衣は。
白いの。緋の装束の紅の単衣を、袙などとして仮に着ているのはよい。けれども、やはり色が黄ばんだ単衣などを着ているのは、たいそう気に入らない。練色の衣も着るけれど、やはり単衣は白いのが、男も女も、何事につけてもまさっているようだ。
意訳
肌に近く着る単衣は、何といっても白がよいと述べる。黄ばんだものは不潔に見えていやだという。清潔感を重んじる作者らしい感覚である。
語釈・文法注
文法
- 「單衣」
- 裏をつけない一重の衣。重ね着の一番下に着る。
- 「練色」
- 練り絹の色。白に少し黄みを帯びた色。
解説
前の「きたなげなるもの」の段で練色の衣を汚らしいとしたのと通じる内容である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、345頁(コマ184)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日