枕草子 第234段 類聚的章段
宮仕へ所は
宮仕えの場所として、内裏、后の宮、その御腹の姫宮、一品の宮を挙げ、斎院は仏事を避ける罪深い所だが趣がある、まして今はすばらしいという。春宮の母の女御も挙げる。
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現代語訳
宮仕えをする所は。
内裏。后の宮。その后のお生みになった姫宮。一品の宮。斎院は、仏事を避けるので罪深いけれど、趣がある。まして近ごろはすばらしい。春宮の御母の女御。
意訳
女房として仕える先として好ましい所を挙げている。斎院は神に仕えるため仏事を遠ざける「罪深い」所だが、風雅な所として知られていた。「まして近ごろは」というのは、和歌に優れた選子内親王が斎院であったことを指すのであろう。
語釈・文法注
文法
- 「齋院」
- 賀茂神社に奉仕する未婚の皇女。当時は選子内親王で、文雅のサロンとして知られた。
- 「つみふかけれど」
- 仏法から遠ざかるので、仏教の立場からは罪深いとされた。
解説
女房の勤め先の評判がわかる段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、326頁(コマ169)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日