枕草子 第146段 類聚的章段
きよしと見ゆるもの
清潔に見えるものとして、素焼きの器、新しい金属の碗、畳に用いる薦、水を器に注ぐときの透き影、新しい細櫃を挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
清潔に見えるもの。
素焼きの土器。新しい金属の碗。畳表にする薦。水を器に入れるときの透き通った影。新しい細櫃。
意訳
新しく、まだ誰も使っていないものや、透き通ったものが選ばれている。素焼きの土器や金属の碗、畳表の薦、そして器に注がれる水の透き影。見た目のすがすがしさに、作者は清らかさを感じている。
語釈・文法注
文法
- 「かなまり」
- 金鋺。金属製の碗。
- 「細櫃」
- 細長い木製の箱。衣類や調度を入れた。
解説
前段「おそろしきもの」、次段「きたなげなるもの」と並んで、見た目の印象から物を集めた段である。新しさと透明感が清らかさの条件とされている。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、287頁(コマ146)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日