古典ライブラリー

枕草子 第198段 類聚的章段

調べは

楽曲の調べとして、風香調、黄鐘調、蘇合の急、鶯の囀り、想夫恋を挙げる。

  1. 1しらべしらべしらべははは題
  2. 2ふかうでうふかうでうふこうぢょう、、、わうしきでうわうしきでうおうしきぢょう、、、そかうそかうそこうのののきふきふきう、、、鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすのののさへづりさへづりさえずりととといふいふいうしらべしらべしらべ、、、さうふれんさうふれんそううれん。。。

引用の仕方

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現代語訳

調べは。

風香調。黄鐘調。蘇合の急。鶯の囀りという曲。想夫恋。

意訳

好ましい楽曲や調子を挙げた段である。風香調・黄鐘調は琵琶などの調子、蘇合の急・春鶯囀・想夫恋は雅楽の曲名である。

語釈・文法注

文法

「ふかうでう」
風香調。琵琶の調子の一つ。
「わうしきでう」
黄鐘調。雅楽の六調子の一つ。
「そかうのきふ」
蘇合香の急。舞楽「蘇合香」の終曲部分。
「さうふれん」
想夫恋。雅楽の曲名。本来は「相府蓮」で、のちに男を慕う女の心の曲とされた。

解説

音楽に通じた宮廷女房の教養がうかがえる段である。

関連

出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、312頁(コマ159)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日