古典ライブラリー

枕草子 第66段 類聚的章段

歌の題は

和歌の題として好ましいものに、都、葛、三稜草、駒、霰、笹、壺菫、日陰、真菰、高瀬、鴛鴦、浅茅、芝、青つづら、梨、棗、朝顔を挙げる。

短冊と筆、硯が置かれた文机。
短冊と筆、硯が置かれた文机。
  1. 1歌うた歌うたうたののの題だい題だいだいははは題
  2. 2都みやこ都みやこみやこ、、、葛くず葛くずくず、、、みくりみくりみくり、、、駒こま駒こまこま、、、霰あられ霰あられあられ、、、笹ささ笹ささささ、、、壺つぼ壺つぼつぼ菫すみれ菫すみれすみれ、、、ひかげひかげひかげ、、、こもこもこも、、、たかせたかせたかせ、、、をしをしをし、、、淺あさ淺あさあさ芽ぢ芽ぢじ、、、芝しば芝しばしば、、、靑あを靑あをあおつゞらつゞらつづら、、、梨なし梨なしなし、、、棗なつめ棗なつめなつめ、、、朝あさ朝あさあさ顏がほ顏がほがお。。。

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

和歌の題は。

都。葛。三稜草。駒。霰。笹。壺菫。日陰の葛。真菰。高瀬。鴛鴦。浅茅。芝。青つづら。梨。棗。朝顔。

意訳

歌を詠むのにふさわしい題を挙げる。並べられたのは、植物や動物、天象などの身近な題材であり、平安時代の題詠の世界をうかがわせる。

語釈・文法注

文法

「たかせ」
高瀬。浅瀬、また高瀬舟のことか。

解説

和歌の題を挙げた短い段である。挙げられた題には、和歌によく詠まれる景物のほか、梨や棗のように一見歌になりにくいものも含まれており、物名歌(物の名を歌に詠み込む遊び)の題を思わせる。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、216頁(コマ111)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日