枕草子 第15段 類聚的章段
原は
原の名として、たか原、みかの原、あしたの原、その原、萩原などを挙げる短い段。

現代語訳
原は。
たか原、みかの原、あしたの原、その原、萩原、粟津原、奈志原、うないこが原、あべの原、篠原。
意訳
和歌に詠まれた原や、名前のおもしろい原を並べる。萩原や篠原のように植物の名をもつもの、「あした(朝)」「うなゐこ(子ども)」のように言葉の響きが楽しいものが選ばれている。
語釈・文法注
- その原
- 園原。信濃国の歌枕。帚木(ははきぎ)の伝説で知られる。
文法
- 「みかの原」
- 山城国の歌枕。「みかの原わきて流るるいづみ川」(百人一首)で知られる。
解説
原の名を挙げる短い段。みかの原、園原など、和歌の世界でなじみ深い地名が多い。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、179頁(コマ92)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日