枕草子 第207段 類聚的章段
大きにてよきもの
大きいほうがよいものとして、法師、果物、家、餌袋、硯の墨、男の目、火桶、酸漿、松の木、山吹の花びら、馬や牛を挙げ、男の目は細すぎると女っぽく、金椀のように大きいのは恐ろしいとも言う。
場面イラスト(準備中)
- 1おほきおほきおおきにてにてにてよきよきよきものものもの題
- 2法師法師ほうし、、、くだものくだものくだもの、、、家家いえ、、、餌囊餌囊えぶくろ、、、硯硯すずりののの墨墨すみ。。。をのこをのこおのこののの目目め、、、あまりあまりあまりほそきほそきほそきははは女女めめきめきめきたりたりたり。。。又又またかなまりかなまりかなまりのののやうやうようならならならむむんはははおそろしおそろしおそろし。。。火桶火桶ひおけ、、、ほゝつぎほゝつぎほほつぎ、、、松松まつののの木木き、、、山吹山吹やまぶきのののはなびらはなびらはなびら。。。馬馬うまももも牛牛うしもももよきよきよきはははおほきおほきおおきにににこそこそこそあめれあめれあめれ。。。
現代語訳
大きいほうがよいもの。
法師。果物。家。餌袋。硯の墨。男の目は、あまり細いのは女っぽい。また、金椀のように大きいのは恐ろしい。火桶。酸漿。松の木。山吹の花びら。馬も牛も、よいものは大きいようだ。
意訳
大きいほうがよいものを並べた段である。法師が大きいほうがよいというのは、体格のよい僧が頼もしく見えるからであろう。男の目については、細すぎても大きすぎてもいけないと注文をつけるのがおもしろい。
語釈・文法注
文法
- 「ゑぶくろ」
- 餌袋。外出の際に菓子や食べ物を入れて持たせた袋。
- 「ほゝつぎ」
- 酸漿(ほおずき)。
- 「かなまり」
- 金椀。金属製の椀。
解説
次段の「みじかくてありぬべきもの」と対になる段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、316頁(コマ161)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日