枕草子 第37段 類聚的章段
雑色随身は
雑色や随身はほっそりしたのがよく、身分のよい男でも若いうちはそうした姿がよい。ひどく太っているのは眠たそうな人に思われる、と述べる短い段。

- 1ずゐじんずゐじんずいじんはははほそやかほそやかほそやかなるなるなる。。。よきよきよきをのこをのこおのこももも猶猶なおわかきわかきわかき程程ほどはははさるさるさるかたかたかたなるなるなるぞぞぞよきよきよき。。。いたくいたくいたく肥肥こえええたるたるたるはははねぶたからねぶたからねぶたからむむん人人ひととととおもはおもはおもわるるる。。。
現代語訳
雑色や随身は、ほっそりしているのがよい。身分のよい男も、やはり若いうちはそういう姿なのがよい。ひどく太っているのは、眠たそうな人だと思われてしまう。
意訳
貴人に従う雑色や随身は、すらりとした体つきがよい。太っていると眠たそうに見える、という一言に、作者のあけすけな人物評が表れている。
語釈・文法注
- ざうしき
- 雑色。雑用を務める下級の役人や従者。随身は、近衛府から貴人に付けられた護衛。
文法
- 「さるかたなるぞよき」
- そういう(ほっそりした)方がよい。
解説
供人の体つきを論じた短い段で、底本では前の段から続けて書かれている。「ねぶたからむ人とおもはる」という結びには、容赦のない、しかしどこかおかしみのある人物評の筆致が見える。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、193頁(コマ99)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日