枕草子 第172段 類聚的章段
やどりのつかさの権の守は
名目上の官職である権守として、下野、甲斐、越後、筑後、阿波を挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
仮の官職としての権守は。
下野。甲斐。越後。筑後。阿波。
意訳
「やどりのつかさ」は、実際には任地に赴かない名目だけの官職を指すと考えられる。そうした権守として、ふさわしい国を挙げている。
語釈・文法注
文法
- 「やどりのつかさ」
- 仮の官職。実務を伴わず、身分や俸禄のために与えられる名目上の官。
- 「權の守」
- 権守。定員外に置かれた国司の長官。
解説
前段の「受領は」に続く官職の列挙である。宮廷人にとって官職は大きな関心事であり、作者もその序列や評判に通じていた。
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出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、300頁(コマ153)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日