枕草子 第257段 類聚的章段
尊きもの
尊いものとして、九条の錫杖と念仏の回向を挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
尊いもの。
九条の錫杖。念仏の回向。
意訳
尊く感じられる仏事の声として、二つを挙げた短い段である。九条錫杖は錫杖を振りながら唱える経文、回向は念仏の功徳を人々に振り向ける文句で、いずれも声に出して唱えるものである。
語釈・文法注
文法
- 「九條錫杖」
- 錫杖経。九つの条から成り、錫杖を振り鳴らしながら唱える。
- 「回向」
- 自分の積んだ功徳を、他の人々や死者に振り向けること。また、そのために唱える文句。
解説
仏事の声の尊さを短く述べた段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、345頁(コマ184)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日