古典ライブラリー

枕草子 第206段 随想的章段

月のいと明かきに

月の明るい夜に牛車で川を渡ると、牛が歩むにつれて水晶が割れたように水が散るのが趣深いと述べる。

  1. 1月つき月つきつきのののいといといとあかきあかきあかきににに川かは川かはかわををを渡わた渡わたわたれれればばば、、、牛うし牛うしうしののの歩あゆ歩あゆあゆむむむまゝまゝままににに水晶すいしやう水晶すいしやうすいしょうなどなどなどのののわれわれわれたるたるたるやうやうようににに水みづ水みづみずのののちりちりちりたるたるたるこそこそこそをかしけれをかしけれおかしけれ。。。

引用の仕方

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現代語訳

月がたいそう明るい夜に川を渡ると、牛の歩みにつれて、水晶などが割れたように水が飛び散るのは趣がある。

意訳

月夜に牛車で浅い川を渡る、その一瞬の光景を切り取った段である。牛の足が水を蹴るたびに、月の光を受けたしぶきが水晶のかけらのようにきらめく。たった一文で、鮮やかな光の映像が浮かび上がる。

語釈・文法注

解説

『枕草子』の中でも特に美しい一文として知られる。水しぶきを「水晶などのわれたるやうに」とたとえた比喩が見事である。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、316頁(コマ161)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日