古典ライブラリー

枕草子 第16段 類聚的章段

市は

市の名を挙げ、とりわけ大和の椿市は長谷寺に参詣する人が必ず泊まるので、観音のご縁があるのだろうと格別に思われる、と述べる。

寺への参詣客や商いの人々でにぎわう市。女房が道端の店に目を向け、行き交う人々の活気を味わっている。
寺への参詣客や商いの人々でにぎわう市。女房が道端の店に目を向け、行き交う人々の活気を味わっている。
  1. 1市いち市いちいちははは題
  2. 2辰たつ辰たつたつののの市いち市いちいち。。。ははは大やま大やまやま和と和ととにににあまたあまたあまたあるあるあるなかなかなかににに、、、長は長はは谷つせ谷つせつせ寺でら寺でらでらにににまうづるまうづるもうずる人ひと人ひとひとのののかならずかならずかならずそこそこそこにににとゞまりとゞまりとどまりけれけれければばば、、、觀くわん觀くわんかん音おん音おんおんののの御み御みみえんえんえんあるあるあるにににやややととと心こころ心こころこころことことことなるなるなるなりなりなり。。。おふさおふさおうさののの市いち市いちいち、、、しかましかましかまののの市いち市いちいち、、、飛あ飛ああ鳥すか鳥すかすかののの市いち市いちいち。。。

引用の仕方

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現代語訳

市は。

辰の市。椿市は、大和にたくさんある市の中で、長谷寺に参詣する人が必ずそこに泊まるので、観音様のご縁があるのだろうかと、格別な気持ちがするのである。おふさの市、しかまの市、飛鳥の市。

意訳

市の名を挙げるなかで、作者が足を止めるのは大和の椿市である。長谷寺の観音へ詣でる人々が必ず宿をとる場所なので、そこにも観音のご縁があるように感じられる、という信仰の心がのぞく。

語釈・文法注

つばいち
椿市。大和国の市で、長谷寺への参詣路にあたり、参詣者の宿泊地としてにぎわった。

文法

「御えんあるにや」
「えん」は縁。観音のご縁があるからだろうか。「にや」の後に「あらむ」が省略されている。

解説

市の名を挙げる短い段。長谷寺の観音は平安時代の女性たちの信仰を集め、『源氏物語』の玉鬘も椿市で右近にめぐりあう。そうした物語の舞台としての椿市の印象も、作者の心にあったかもしれない。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、179頁(コマ92)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日