枕草子 第208段 類聚的章段
短くてありぬべきもの
短いほうがよいものとして、急ぎの縫い物の糸、灯台、身分の低い女の髪、人の娘の声を挙げる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
短いほうがよいもの。
急ぎの縫い物をする糸。灯台。身分の低い女の髪は、きちんと短くしておくのがよい。人の娘の声。
意訳
短いほうがよいものを挙げた短い段である。急ぎの縫い物の糸は短いほうが扱いやすい。下仕えの女の髪は短く整っているほうが働きやすく見苦しくない。人の娘の声が短いほうがよいとは、おしゃべりが過ぎないほうがよいという意味であろう。
語釈・文法注
文法
- 「とみの物」
- 急ぎの縫い物。
- 「燈臺」
- 灯台。灯火をのせる台。
解説
前段と対になる段で、日常の実感に根ざした例が挙げられている。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、316頁(コマ161)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日