枕草子 第245段 類聚的章段
せめて恐ろしきもの
ひどく恐ろしいものとして、夜の雷、近所に盗人が入ったことを挙げ、自分の家に入った場合は何もわからなくなるので、かえって何とも感じないという。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
ひどく恐ろしいもの。
夜鳴る雷。近所に盗人が入ったの。自分の住む所に入ったのは、ただもう何もわからなくなるので、何とも感じない。
意訳
本当に恐ろしいものを挙げている。夜の雷、近所への盗人。自分の家に入られたときは、恐ろしさのあまり何もわからなくなるので、かえって恐ろしいとも感じない、という指摘は鋭い。
語釈・文法注
文法
- 「よるなる神」
- 夜鳴る雷。
解説
恐怖の心理を的確にとらえた短い段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、328頁(コマ171)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日