枕草子 第274段 類聚的章段
きらきらしきもの
きらびやかなものとして、大将の先払い、孔雀経の御読経、五大尊の御修法、白馬の日に大路を練る蔵人式部丞、御斎会の左右衛門佐、季の御読経、熾盛光の御修法を挙げる。
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現代語訳
きらびやかなもの。
大将が先払いをさせて行くの。孔雀経の御読経。御修法では五大尊の修法。蔵人式部丞が、白馬の節会の日に大路を練り歩いているの。御斎会で、左右の衛門佐が摺衣を破るの。季の御読経。熾盛光の御修法。
意訳
堂々として、きらびやかに見える儀式や行列を挙げている。大将の行列や、宮中で行われる大がかりな修法や読経など、華やかさと威厳を兼ね備えたものばかりである。
語釈・文法注
文法
- 「孔雀經」
- 孔雀明王を本尊とする経典。災いを除くために読まれた。
- 「五大尊」
- 五大明王を本尊とする修法。
- 「熾盛光」
- 熾盛光仏頂を本尊とする修法。天皇の息災のために行われた。
- 「摺衣やりたる」
- 御斎会の終わりに、衛門佐が摺衣を破る儀式があったとされる。
解説
宮中の大がかりな儀式への関心がうかがえる段である。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、351頁(コマ187)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日