枕草子 第196段 類聚的章段
舞は
舞として、駿河舞、求子、太平楽、鳥の舞、抜頭、落蹲、狛形を挙げ、それぞれの見どころを述べる。
場面イラスト(準備中)
- 1舞舞まいははは題
- 2駿河舞駿河舞するがまい、、、もとめこもとめこもとめご。。。太平樂太平樂たいえいらくはははさまさまさまあしけれあしけれあしけれどどどいといといとをかしをかしおかし。。。太刀太刀たちなどなどなどうたてくうたてくうたてくあれあれあれどどどいといといとおもしろしおもしろしおもしろし、、、もろこしもろこしもろこしにににかたきかたきかたきににに具具ぐしししててて遊遊あそびびびけむけむけんなどなどなど聞聞きくくくににに。。。鳥鳥とりののの舞舞まい。。。ばとうばとうばとうははは頭頭かしらののの髪髪かみふりふりふりかけかけかけたるたるたるまみまみまみなどなどなどはははおそろしけれおそろしけれおそろしけれどどど樂樂がくもももいといといとおもしろしおもしろしおもしろし。。。落蹲落蹲らくそんははは二人二人ふたりしししててて膝膝ひざふみふみふみててて舞舞まひひいたるたるたる。。。こまがたこまがたこまがた。。。
現代語訳
舞は。
駿河舞。求子。太平楽は、見た目はよくないけれど、たいそうおもしろい。太刀などは気味が悪いけれど、たいそうおもしろい。唐土で敵と一緒に舞ったなどと聞くにつけても。鳥の舞。抜頭は、頭の髪を振りかけた目つきなどは恐ろしいけれど、楽もたいそうおもしろい。落蹲は、二人で膝を踏み鳴らして舞っているの。狛形。
意訳
宮廷で見る舞楽の中から、好ましいものを挙げている。駿河舞と求子は東遊の舞、太平楽以下は舞楽である。太平楽は甲冑をつけ太刀を持って舞う勇壮な舞で、見た目は荒々しいが、敵どうしが宴で舞ったという由来を聞くとおもしろい。抜頭は、髪を振り乱した恐ろしげな面の舞である。
語釈・文法注
文法
- 「もとめこ」
- 求子(もとめご)。東遊の一曲。
- 「ばとう」
- 抜頭。髪を振り乱した面をつけて一人で舞う舞楽。
- 「落蹲」
- 納曽利(なそり)とも。二人舞の舞楽。
- 「もろこしにかたきに具して」
- 太平楽は、漢の項荘と項伯が鴻門の会で剣を抜いて舞ったという故事に基づくとされる。
解説
宮廷の儀式で舞楽を見る機会の多かった作者らしい段である。舞の見た目の荒々しさと、その由来や音楽のおもしろさとを分けて評している。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、312頁(コマ159)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日