枕草子 第136段 類聚的章段
つれづれなるもの
退屈なものとして、自宅を離れてする物忌、駒が進まない双六、除目で官職を得られなかった人の家を挙げ、雨が降るとなおさら退屈だと述べる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
退屈なもの。
自宅を離れた所でする物忌。駒が盤から下りない双六。除目で官職を得られなかった人の家。雨が降っているときは、なおさら退屈だ。
意訳
することがなく、時間をもてあます場面を集めている。ふだんと違う場所で外出もできずに過ごす物忌、駒がなかなか上がらず終わらない双六、除目で期待が外れて沈み込んだ家。そこに雨が降れば、退屈はいっそう深まる。
語釈・文法注
文法
- 「所さりたる物いみ」
- 自宅以外の場所に移ってする物忌。慣れない所で外出も来客もできず、退屈である。
- 「うまおりぬすぐろく」
- 双六で、駒(うま)が盤から上がらないこと。勝負がつかず、だらだらと続く。
解説
除目に漏れた人の家は、前の「すさまじきもの」の段でも詳しく描かれている。期待が外れた後の沈んだ空気を、ここでは「つれづれ」としてとらえている。
関連
出典
- 底本
- 丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、280頁(コマ143)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日