古典ライブラリー

枕草子 第250段 随想的章段

男こそなほいとありがたく

男というものは不思議な心を持っている。美しい人を捨てて醜い人を妻にするのも妙だ。容貌も心もすぐれ、字も歌も上手な女が手紙を寄こしても、返事だけして寄りつかず、泣いている女を見捨てて去るのは、他人ながら腹立たしいが、男は自分のこととなるとまったく心苦しさを感じないと述べる。

  1. 1男をとこ男をとこおとここそこそこそ猶なほ猶なほなおいといといとありがたくありがたくありがたくあやしきあやしきあやしき心ここ心ここここちちちしししたるたるたるものものものはははあれあれあれ。。。いといといと清きよ清きよきよげげげなるなるなる人ひと人ひとひとをををすてゝすてゝすてて、、、にくげにくげにくげなるなるなる人ひと人ひとひとをををもたるもたるもたるもももあやしあやしあやしかしかしかし。。。おほやけおほやけおおやけ所どころ所どころどころににに入い入いいりりりたちたちたちするするする男をとこ男をとこおとこ家いへ家いへいえののの子こ子ここなどなどなどははは、、、あるあるあるががが中なか中なかなかににによからよからよからむむんをををこそこそこそはははえりえりえりててて思おも思おもおもひひい給たま給たまたまははわめめめ。。。及およ及およおよぶぶぶまじからまじからまじからむむんきはきはきわをををだにだにだにめでたしめでたしめでたしととと思おも思おもおもははわむむんををを、、、死し死ししぬぬぬばかりばかりばかりももも思おも思おもおもひひいかゝれかゝれかかれかしかしかし。。。人ひと人ひとひとのののむすめむすめむすめ、、、まだまだまだ見み見みみぬぬぬ人ひと人ひとひとなどなどなどをををもももよしよしよしととと聞き聞ききくくくをををこそこそこそはははいかでいかでいかでとととももも思おも思おもおもふふうなれなれなれ。。。かつかつかつ女をんな女をんなおんなののの目め目めめにににもももわろしわろしわろしととと思おも思おもおもふふうををを思おも思おもおもふふうはははいかなるいかなるいかなる事こと事ことことにににかかかあらあらあらむむん。。。かたちかたちかたちいといといとよくよくよく心こころ心こころこころもももをかしきをかしきおかしき人ひと人ひとひとののの、、、手て手ててもももようようよう書か書かかききき、、、歌うた歌うたうたをををもももあはれあはれあわれににによみよみよみててておこせおこせおこせなどなどなどするするするををを、、、返事かへりごと返事かへりごとかえりごとはははさかしらさかしらさかしらにににうちうちうちするするするものものものからからから寄よ寄よよりりりつかつかつかずずず、、、らうたげらうたげろうたげにににうちうちうち泣な泣ななきききててて居ゐ居ゐいたるたるたるををを、、、見み見みみ捨す捨すすてゝてゝてていきいきいきなどなどなどするするするははは、、、あさましうあさましうあさましゅうおほやけおほやけおおやけばらばらばらだちだちだちてててけんぞくけんぞくけんぞくののの心ここ心ここここちちちももも心こころ心こころこころ憂う憂ううくくく見み見みみゆゆゆべけれべけれべけれどどど、、、身み身みみのののうへうへうえにてにてにてはははつゆつゆつゆ心こころ心こころこころぐるしきぐるしきぐるしきををを思おも思おもおもひひい知し知ししらららぬぬぬよよよ。。。

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

男というものこそ、やはりたいそうめったにない、妙な心を持っているものだ。たいそう美しい人を捨てて、醜い人を妻にしているのも妙だよ。宮中に出入りする男や良家の子弟などは、大勢いる中から、よい人を選んで愛しなさればよいのに。とても手の届きそうもない身分の人でさえ、すばらしいと思うなら、死ぬほどでも思いを寄せればよいのに。人の娘や、まだ見たことのない人なども、よいと聞くからこそ、何とかしてと思うのだろう。一方で、女の目から見てもよくないと思う人を愛するのは、どういうことなのだろう。容貌もたいそうよく、気立てもおもしろい人で、字も上手に書き、歌もしみじみと詠んで寄こしたりするのに、返事は気のきいたふうにするものの、寄りつかず、かわいらしく泣いているのを見捨てて行ってしまったりするのは、あきれて、他人事ながら腹が立ち、身内の者の気持ちもつらく思われるはずなのに、男は自分のこととなると、少しも心苦しさを感じないのだよ。

意訳

男性の心の不可解さを率直に語った段である。美しく教養ある女を捨てて、女の目から見てもよくない女を選ぶ。歌や手紙に返事はしても寄りつかず、泣く女を見捨てていく。傍から見れば腹立たしいのに、本人はまるで心が痛まない。宮廷で多くの男女関係を見てきた作者の、男性への手厳しい観察である。

語釈・文法注

文法

「おほやけばらだちて」
公腹立ちて。自分とは関係のないことに、義憤を感じて腹を立てて。
「けんぞく」
眷属。身内の者。

解説

作者の男性観がよく表れた随想である。前の「いみじうしたてて婿取りたるに」の段にも通じる。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(枕草紙) 板倉屋書房、明治36年(1903)、329–330頁(コマ172–173)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日