源氏物語 第35帖
若菜下(わかなのげ)
柏木は女三の宮への思いを断ちきれず、宮の唐猫を手に入れてかわいがる。四年の歳月が流れ、冷泉帝は譲位し、明石の女御の皇子が東宮となる。源氏は紫の上らを連れて住吉に詣で、明石一族の宿願の成就を感謝する。朱雀院の五十の賀を前に、源氏は女三の宮に琴を教え、六条院で女楽が催される。その直後、紫の上は重い病に倒れ、二条院に移される。源氏が看病に明け暮れる間に、柏木は小侍従の手引きで女三の宮のもとに忍び入り、宮は懐妊する。紫の上は一時息絶えるが、六条御息所の死霊が現れた後、蘇生する。源氏は柏木の手紙を見つけて密通を知り、かつて自らが犯した藤壺との罪を思う。朱雀院の賀の試楽の席で、源氏に皮肉を言われた柏木は、そのまま重い病に伏す。
場面
- 場面1柏木の嘆きと弓の会
- 場面2唐猫を手に入れる
- 場面3真木柱と蛍兵部卿宮
- 場面4蛍兵部卿宮の不満
- 場面5冷泉帝の譲位
- 場面6紫の上の出家の願い
- 場面7住吉詣で
- 場面8住吉の神前
- 場面9住吉の夜と帰途
- 場面10女三の宮の二品
- 場面11朱雀院の賀の準備
- 場面12女三の宮に琴を教える
- 場面13女楽の計画
- 場面14女楽の支度
- 場面15夕霧の調弦
- 場面16女君たちの姿
- 場面17春秋の論
- 場面18源氏の琴の論
- 場面19女楽の終わり
- 場面20紫の上へのねぎらい
- 場面21紫の上の厄年
- 場面22源氏の女性回想
- 場面23明石の君と紫の上
- 場面24紫の上の発病
- 場面25紫の上の重態
- 場面26柏木と落葉の宮
- 場面27小侍従への懇願
- 場面28柏木の忍び入り
- 場面29柏木の告白
- 場面30後朝の別れ
- 場面31柏木の恐れ
- 場面32葵の日の柏木
- 場面33紫の上の絶命
- 場面34六条御息所の死霊
- 場面35蘇生の知らせ
- 場面36紫の上の受戒
- 場面37女三の宮の懐妊
- 場面38女三の宮を見舞う源氏
- 場面39ひぐらしの夕べ
- 場面40柏木の文の発見
- 場面41源氏の苦悩
- 場面42紫の上の気づかい
- 場面43柏木のおののき
- 場面44女三の宮と源氏
- 場面45朧月夜の出家
- 場面46紫の上との語らい
- 場面47朱雀院の手紙
- 場面48源氏の訓戒
- 場面49御賀の延期
- 場面50試楽に招かれる柏木
- 場面51柏木と源氏の対面
- 場面52試楽
- 場面53源氏の皮肉
- 場面54落葉の宮との別れ
- 場面55柏木の重病