源氏物語 第36帖
柏木(かしわぎ)
病に伏した柏木は、死を覚悟して女三の宮に最後の文を送り、宮の返事を受け取る。女三の宮は男子(薫)を出産するが、源氏の冷淡さに耐えかね、下山した父朱雀院に願って出家する。その直後、六条御息所の物の怪が現れて高笑いする。宮の出家を聞いた柏木はさらに弱り、権大納言に昇進したものの、見舞いに訪れた夕霧に源氏への取りなしと妻の落葉の宮のことを託して、泡が消えるように亡くなる。若君の五十日の祝いで、源氏は柏木によく似た若君を抱き、白楽天の詩を口ずさむ。夕霧は柏木の遺言を守って一条宮を訪ね、悲しみに沈む一条御息所と語らううちに、落葉の宮に心を引かれていく。世の人々も帝も柏木を惜しみ、源氏は若君を柏木の形見と心ひそかに見る。
場面
- 場面1柏木の死の決意
- 場面2小侍従に託す文
- 場面3葛城の聖の加持
- 場面4小侍従への述懐
- 場面5宮の返り事
- 場面6薫の誕生
- 場面7産養の儀
- 場面8女三の宮の出家の願い
- 場面9源氏の迷い
- 場面10朱雀院の下山
- 場面11宮の出家の願いと院の決意
- 場面12女三の宮の出家
- 場面13六条御息所の物の怪
- 場面14権大納言への昇進
- 場面15夕霧の見舞い
- 場面16柏木の遺言
- 場面17柏木の死
- 場面18五十日の祝い
- 場面19若君を抱く源氏
- 場面20岩根の松
- 場面21夕霧の疑念
- 場面22致仕の大臣の嘆き
- 場面23夕霧の一条宮訪問
- 場面24一条御息所の嘆き
- 場面25片枝枯れにし宿の桜
- 場面26致仕の大臣と夕霧
- 場面27卯月の一条宮
- 場面28御息所との対面
- 場面29衛門督を偲ぶ人々