源氏物語 第53帖
手習(てならい)
横川の僧都は、初瀬詣での帰りに宇治の院の木の下で倒れていた若い女を見つけ、妹尼とともに助ける。亡き娘の代わりを得たと喜ぶ妹尼は、女を比叡山麓の小野の庵に迎えて手厚く看病し、女は物の怪が調伏されてようやく正気に戻るが、素性を明かさず出家を願う。浮舟は入水の夜の記憶をたどりつつ、手習に歌を書きつけて日々を送る。妹尼の亡き娘の婿であった中将が浮舟を垣間見て求愛するが、浮舟は心を閉ざし、妹尼が初瀬に出かけた留守に、下山した僧都に懇願して出家を遂げる。尼姿となった浮舟は胸の晴れる思いで勤行に励みながらも、匂宮や薫との日々、母のことを思い出す。やがて僧都の話は明石の中宮から小宰相を経て薫の耳に入り、薫は浮舟の一周忌を営んだ後、浮舟の弟の童を連れて横川へ向かう。
場面
- 場面1横川の僧都
- 場面2木の下の女
- 場面3女を助ける僧都
- 場面4妹尼と女
- 場面5川に落としてと願う女
- 場面6小野へ移る
- 場面7僧都の下山
- 場面8物の怪の語り
- 場面9入水の夜の記憶
- 場面10五戒を受ける浮舟
- 場面11小野の秋
- 場面12中将の訪れ
- 場面13中将と妹尼の対面
- 場面14女郎花を折る中将
- 場面15あらぬ世に生まれた心地
- 場面16女郎花の歌
- 場面17小鷹狩の訪れ
- 場面18中将の笛
- 場面19大尼君の登場
- 場面20東琴を弾く大尼君
- 場面21二本の杉
- 場面22碁を打つ浮舟
- 場面23大尼君の部屋へ
- 場面24眠れぬ夜の回想
- 場面25出家を決意する浮舟
- 場面26僧都に出家を願う
- 場面27髪を下ろす
- 場面28胸の晴れた心地
- 場面29二度捨てた世
- 場面30妹尼の嘆き
- 場面31中宮に語る僧都
- 場面32法服を贈る僧都
- 場面33尼姿を垣間見る中将
- 場面34兄弟と思え
- 場面35袖ふれし人
- 場面36紀伊守の来訪
- 場面37薫の柱の歌
- 場面38尼衣の歌
- 場面39小宰相の打ち明け
- 場面40思い乱れる薫
- 場面41横川へ向かう薫