源氏物語 第22帖
玉鬘(たまかずら)
夕顔の遺児は、乳母に連れられて四歳で筑紫に下り、美しく成長する。肥後の豪族・大夫監の強引な求婚を逃れて、乳母の一家は姫君を連れて都に上るが、頼るあてもない。神仏の加護を求めて初瀬に詣でた一行は、椿市の宿で、かつて夕顔に仕えた右近と奇跡的に再会する。右近から話を聞いた源氏は、姫君を自分の娘として六条院の夏の町に引き取り、花散里に後見を頼む。源氏は姫君を「玉鬘」と詠み、実の父である内大臣には知らせないまま、すき者たちの心を騒がせる種にしようと考える。年の暮れ、源氏は六条院の女君たちに正月の衣装を配る。