源氏物語 第29帖
行幸(みゆき)
十二月、大原野への行幸があり、玉鬘は見物に出て、冷泉帝の美しさに心ひかれ、宮仕えも悪くないと思い始める。源氏は玉鬘の裳着を計画し、その機会に実父の内大臣に真相を明かそうと考える。源氏は病の大宮を見舞って事情を語り、大宮の仲立ちで内大臣と対面して、玉鬘が内大臣の娘であることを打ち明ける。二月、玉鬘の裳着が行われ、内大臣が腰結の役を務めて、父娘は初めて対面する。一方、近江の君は、玉鬘が尚侍になるという噂を聞いて、自分を尚侍にしてほしいと内大臣にせがみ、笑いものにされる。