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源氏物語 第29帖 行幸(4)

裳着の準備と大宮の病

登場人物:光源氏・玉鬘・内大臣・大宮・夕霧

源氏は、何よりもまず玉鬘の裳着をと考え、その準備を整え、この機会に内大臣にも真相を知らせようと思う。宮仕えに出るとなれば、藤原氏の氏神である春日の神の心にそむくことになるので、いつまでも隠してはおけない。源氏は、腰結の役を内大臣に頼むが、内大臣は、母の大宮が去年の冬から病気なので都合が悪いと断る。夕霧も昼夜三条宮に付き添っている。源氏は、大宮にもしものことがあれば喪に服すべきなのに知らぬふりをするのは罪深いと考え、大宮の存命中に事を明かそうと、見舞いをかねて三条宮を訪れる。

六条院の一室で、裳着の調度や装束を前に、源氏が玉鬘と準備について語り合っている場面(AI生成)
六条院の一室で、裳着の調度や装束を前に、源氏が玉鬘と準備について語り合っている場面
  1. 1とてもとてもとてもかうかうこうてててもももまづまづまず御おん御おんおんののの事こと事ことことこそこそこそはははととと覺おぼ覺おぼおぼしししててて、、、そのそのその御おん御おんおん設まう設まうもうけけけののの御おん御おんおん調度てうど調度てうどちょうどのののこまかこまかこまかなるなるなる淸きよ淸きよきよらららどもどもども加くは加くはくわへへえさせさせさせ給たま給たまたまふふう。。。何なに何なになにくれくれくれののの儀式ぎしき儀式ぎしきぎしきををを御心みこころ御心みこころみこころにににはははいといといとももも思おも思おもおもほさほさおさぬぬぬ事こと事ことことをををだにだにだにおのづからおのづからおのずから世よ世よよだけくだけくだけくいかめしくいかめしくいかめしくなるなるなるををを、、、ましてましてましてうちうちうちのののおとゞおとゞおとどにににもももやがてやがてやがてこのこのこの序ついで序ついでついでにににややや知し知ししらせらせらせ奉たてまつ奉たてまつたてまつりりりてててましましましととと覺おぼ覺おぼおぼししし寄よ寄よよれれればばば、、、いといといとめでたうめでたうめでとう所ところ所ところところせきせきせきまでまでまでなむなむなん。。。年とし年としとしかへりかへりかえりててて二月きさらぎ二月きさらぎきさらぎにににとととおぼすおぼすおぼす。。。
  2. 2女をんな女をんなおんなははは聞きこ聞きこきこえええ高たか高たかたかくくく名な名なな隱かく隱かくかくししし給たま給たまたまふふうべきべきべき程ほど程ほどほどならならならぬぬぬももも、、、人ひと人ひとひとののの御おん御おんおんむすめむすめむすめとてとてとて籠こも籠こもこもりりりおはするおはするおわする程ほど程ほどほどははは、、、必かなら必かならかならずしもずしもずしも氏神うぢがみ氏神うぢがみうじがみののの御おん御おんおん勤つと勤つとつとめめめなどなどなどあらはあらはあらわならならならぬぬぬ程ほど程ほどほどなれなれなればばばこそこそこそ年とし年としとし月つき月つきつきははは紛まぎ紛まぎまぎれれれすぐしすぐしすぐし給たま給たまたまへへえ、、、このこのこのもしもしもし覺おぼ覺おぼおぼししし寄よ寄よよるるる事こと事ことこともももあらあらあらむむんにににはははののの神かみ神かみかみののの御心みこころ御心みこころみこころたがひたがひたがいぬぬぬべきべきべきももも、、、終つひ終つひついにににははは隱かく隱かくかくれれれててて止や止ややむむむまじきまじきまじきものものものからからから、、、あぢきなくあぢきなくあじきなくわざとがましきわざとがましきわざとがましき後のち後のちのちののの名な名ななまでまでまでうたゝうたゝうたたあるあるあるべしべしべし、、、なほなほしきなほなほしきなおなおしき人ひと人ひとひとのののきはきはきわこそこそこそ今いま今いまいまやうやうようとてとてとてははは打う打ううちちち改あらた改あらたあらたむるむるむる事こと事ことことのののたはやすきたはやすきたわやすきもももあれあれあれなどなどなど覺おぼ覺おぼおぼししし廻めぐ廻めぐめぐらすらすらすににに、、、親おや親おやおや子こ子ここののの御おん御おんおん契ちぎり契ちぎりちぎり絕た絕たたゆゆゆべきべきべきやうやうようなしなしなし。。。
  3. 3同おな同おなおなじくじくじくははは我わ我わわががが心こころ心こころこころ許ゆる許ゆるゆるしししてててををを知し知ししらせらせらせ奉たてまつ奉たてまつたてまつらららむむんなどなどなど覺おぼ覺おぼおぼししし定さだ定さださだめめめててて、、、このこのこの御おん御おんおん腰こし腰こしこしゆひゆひゆいにににはははかのかのかのおとゞおとゞおとどをををなむなむなん御おん御おんおんせうそこせうそこしょうそこ聞きこ聞きこきこえええ給たま給たまたまひひいけれけれければばば、、、大宮おほみや大宮おほみやおおみや去年こぞ去年こぞこぞののの冬ふゆ冬ふゆふゆつかたつかたつかたよりよりより惱なや惱なやなやみみみ給たま給たまたまふふう事こと事ことこと更さら更さらさらにににおこたりおこたりおこたり給たま給たまたまははわねねねばばばかゝるかゝるかかるににに合あは合あはあわせせせてててびんなかるびんなかるびんなかるべきべきべき由よし由よしよし聞きこ聞きこきこえええ給たま給たまたまへへえりりり。。。
  4. 4中將ちゆうじやう中將ちゆうじやうちゅうじょうののの君きみ君きみきみもももよるひるよるひるよるひる三條さんでう三條さんでうさんじょうににに添そ添そそひひい侍さぶら侍さぶらさぶらひひい給たま給たまたまひひいててて心こころ心こころこころののの空そら空そらそらなくなくなく物もの物ものものししし給たま給たまたまひひいててて折をり折をりおり惡あ惡ああしきしきしきをををいかにいかにいかにせせせましましましととと覺おぼ覺おぼおぼすすす。。。世よ世よよもももいといといと定さだ定さださだめめめなくなくなく宮みや宮みやみやもももうせうせうせさせさせさせ給たま給たまたまははわゞゞば御おん御おんおんぶくぶくぶくあるあるあるべきべきべきををを知し知ししらららずずず顏がほ顏がほがおにてにてにてものしものしものし給たま給たまたまははわむむん、、、罪つみ罪つみつみ深ふか深ふかふかきききことことこと多おほ多おほおおからからからむむん、、、おはするおはするおわする世よ世よよににに、、、このこのこの事こと事ことこと顯あら顯あらあらはしはしわしてててむむんととと覺おぼ覺おぼおぼししし取と取ととりりりててて、、、三條さんでう三條さんでうさんじょうののの宮みや宮みやみやににに御おん御おんおんとぶらひとぶらひとぶらいがてらがてらがてら渡わた渡わたわたりりり給たま給たまたまふふう。。。

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

いずれにしても、まず御裳着のことをとお考えになって、その御準備の御調度の細やかで美しいものなどを加えさせなさる。何やかやの儀式を、ご自身ではそれほどお思いにならないことでさえ、自然と盛大でいかめしくなるのに、まして内大臣にも、そのままこの機会に知らせ申し上げようかとお思いになるので、たいそう立派で、大げさなほどである。年が改まって二月にとお考えになる。

女は、評判が高くなって名前を隠しなさるべき年ごろでなくても、人の娘として籠もっていらっしゃる間は、必ずしも氏神へのお参りなどが表立たない間だからこそ、年月は紛らわして過ごしていらっしゃったが、もしお考えのこと(宮仕え)があるならば、藤原氏の氏神である春日の神のお心にそむくことにもなり、最後には隠し通せないものだから、つまらなく、わざとらしい後々の評判までも、いっそう具合が悪いだろう。普通の身分の人こそ、今風だといって、姓を改めることもたやすいだろうがなどと、お考えをめぐらすと、親子の縁は絶えるはずもない。

同じことなら、自分から心を許して知らせ申し上げようなどとお決めになって、この御腰結の役には、あの大臣をとお便りを差し上げなさったところ、内大臣は、大宮が去年の冬ごろからご病気で、少しもよくおなりにならないので、このような時に重なって都合が悪いだろうということを申し上げなさった。

中将の君(夕霧)も、昼も夜も三条宮に付き添ってお仕えなさって、心も上の空でいらっしゃって、時期が悪いのをどうしたものかとお思いになる。世の中もたいそう無常で、大宮がお亡くなりになったら、喪に服すべきなのに、知らない顔をしていらっしゃるとしたら、罪深いことも多いだろう、大宮がご存命のうちに、このことを明かしてしまおうと決心なさって、三条宮にお見舞いがてらお渡りになる。

意訳

源氏は玉鬘の裳着を計画し、この機会に内大臣にも真相を知らせようと思う。宮仕えに出るならば、藤原氏の氏神である春日の神にそむくことになるので、いつまでも隠してはおけない。

源氏は腰結の役を内大臣に頼むが、大宮の病を理由に断られる。源氏は、大宮の存命中に事を明かそうと、三条宮を訪れる。

語釈・文法注

裳着
女子の成人の儀式。初めて裳を着け、髪上げをする。腰結の役は、裳の腰紐を結ぶ役で、徳望のある人が務めた。
春日の神
奈良の春日大社の神で、藤原氏の氏神。玉鬘は内大臣の娘で藤原氏だが、源氏の娘として宮仕えに出れば、源氏の姓で氏神の祭りにも関わることになる。

文法

係り結び「こそ…すぐし給へ」(程なればこそ年月は紛れすぐし給へ)
「こそ」に応じて已然形で結び、後に逆接で続く。「…からこそ過ごしてきたが」。
「てむ」(この事顯はしてむ)
強意の助動詞「つ」の未然形+意志の「む」。「明かしてしまおう」。

解説

源氏が真相を明かそうと決心する理由として、氏神の問題が挙げられている。当時の貴族社会では、氏の帰属は重要であり、藤原氏の娘を源氏の娘として宮仕えに出すことは、神に対する偽りとなる。

大宮の病は、源氏が行動を起こすきっかけとなる。大宮は内大臣の母であり、源氏の亡き妻葵の上の母でもある。源氏と内大臣の両方とつながる大宮は、二人の仲立ちにふさわしい人物である。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』物語部1(源氏物語 上) 板倉屋書房、明治36年(1903)、508–509頁(コマ259)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日