古典ライブラリー

源氏物語 第41帖

幻(まぼろし)

紫の上を失った翌年の春、源氏は年賀の客にも会わず、悲しみに沈んで籠もり暮らす。女房たちと紫の上の思い出を語り、女三の宮や明石の御方を訪ねても心は慰まない。夏の衣更え、賀茂祭、五月雨の夜の夕霧との語らい、七夕と、季節が巡るたびに悲しみは新たになり、八月には一周忌の法要を営む。秋には雁に紫の上の魂の行方を尋ねる歌を詠む。年の暮れ、出家を決意した源氏は、須磨の頃の紫の上の手紙などをすべて焼かせる。御仏名の日に久しぶりに人前に姿を現した源氏は、昔にもまさる輝きを見せ、年も我が世も今日で尽きるのかと詠む。光源氏が登場する最後の帖である。

場面

  1. 場面1春の光と源氏の悲しみ
  2. 場面2雪の暁の回想
  3. 場面3源氏の述懐
  4. 場面4中将の君と紅梅
  5. 場面5若宮の桜
  6. 場面6入道の宮を訪ねる
  7. 場面7明石の御方との語らい
  8. 場面8夏の衣更え
  9. 場面9葵祭の日
  10. 場面10五月雨の夜と夕霧
  11. 場面11夏から一周忌へ
  12. 場面12秋から五節へ
  13. 場面13手紙を焼く
  14. 場面14御仏名と年の暮れ