源氏物語 第40帖
御法(みのり)
紫の上は若菜下の大病以来病弱となり、出家を願い続けるが、源氏は許さない。三月、紫の上は二条院で法華経千部の供養を盛大に営み、花盛りの中で明石の御方や花散里と別れを惜しむ歌を交わす。夏になって衰えが増し、里下がりした明石の中宮と語らい、幼い匂宮に、大人になったら二条院の紅梅と桜を愛でてほしいと遺言する。秋、萩の上露に命をたとえる歌を詠んだ夜、中宮に手を取られて紫の上は息を引き取る。夕霧はかつて垣間見た紫の上の死に顔をもう一度見る。源氏は深い悲しみに沈み、出家を思うが、人聞きをはばかってためらう。