古典ライブラリー

竹取物語 第10章

帝の求婚

かぐや姫の評判を聞いた帝は、内侍を遣わして姫の容貌を見させようとするが、姫は会おうとしない。帝は翁に官位を約束して姫を差し出させようとし、ついには御狩の行幸を装って姫の家を訪れる。連れ帰ろうとすると姫は影になって姿を消し、帝はあきらめて帰るが、その後は歌を交わし合う。

  1. 1さてさてさてかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめかたちかたちかたち世よ世よよににに似に似ににずずずめでたきめでたきめでたきことことことををを、、、帝みかど帝みかどみかどきこしめしきこしめしきこしめしててて、、、內ない內ないない侍し侍しし中なか中なかなか臣とみ臣とみとみのののふさふさふさにににののの給たま給たまたまふふう、、、「「「多おほ多おほおおくくくののの人ひと人ひとひとののの身み身みみをををいたづらいたづらいたずらににになしなしなしてててあはあはあわざざざなるなるなるかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめははは、、、いかいかいかばかりばかりばかりののの女をんな女をんなおんなぞぞぞととと、、、罷まか罷まかまかりりりててて見み見みみててて參まゐ參まゐまいれれれ」」」とととののの給たま給たまたまふふう。。。ふさふさふさ子こ子ここ承うけたまは承うけたまはうけたまわりりりてててまかれまかれまかれりりり。。。竹たけ竹たけたけ取とり取とりとりののの家いへ家いへいえにににかしこまりかしこまりかしこまりててて請しやう請しやうしょうじじじ入い入いいれれれてててあへあへあえりりり。。。嫗おうな嫗おうなおうなににに內ない內ないない侍し侍ししのたまふのたまふのたまう、、、「「「おほせおほせおおせごとごとごとににに、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめのののかたちかたちかたちいういういうにににおはすおはすおわすとととなりなりなり、、、能よ能よよくくく見み見みみてててまゐるまゐるまいるべきべきべきよしよしよしのたまはのたまはのたまわせせせつるつるつるににになむなむなん參まゐ參まゐまいりりりつるつるつる」」」ととといへいへいえばばば、、、さらばさらばさらばかくかくかくととと申まう申まうもうししし侍はべ侍はべはべらららむむん」」」ととといひいひいいててて入い入いいりりりぬぬぬ。。。
  2. 2かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめににに「「「はやはやはや御おほん御おほんおん使つかひ使つかひつかいににに對たい對たいたい面めん面めんめんししし給たま給たまたまへへえ」」」ととといへいへいえばばば、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめ「「「よきよきよきかたちかたちかたちにににもももあらあらあらずずず。。。いかでいかでいかでかかか見み見みみゆゆゆべきべきべき」」」ととといへいへいえばばば「「「うたてうたてうたてももものたまふのたまふのたまうかなかなかな。。。帝みかど帝みかどみかどののの御おほん御おほんおん使つかひ使つかひつかいをををばばばいかでいかでいかでかかかおろかおろかおろかにににせせせむむん」」」ととといへいへいえばばば、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめ答こた答こたこたふるふるうるやうやうよう「「「帝みかど帝みかどみかどののの召め召めめしししてててのたまはのたまはのたまわむむんことことことかしこしかしこしかしこしとととももも思おも思おもおもははわずずず」」」ととといひいひいいててて、、、更さら更さらさらににに見み見みみゆゆゆべくべくべくもももあらあらあらずずず。。。うめうめうめるるる子こ子ここのののやうやうようにににはははあれあれあれどどど、、、いといといと心こころ心こころこころ耻はづか耻はづかはずかしししげげげにににおろそかおろそかおろそかなるなるなるやうやうようにににいひいひいいけれけれければばば、、、心こころ心こころこころのののまゝまゝままにににもももえええ責せ責せせめめめずずず。。。
  3. 3嫗おうな嫗おうなおうな內ない內ないない侍し侍ししののの許もと許もともとににに歸かへ歸かへかえりりり出い出いいでゝでゝでて「「「口くち口くちくちをしくをしくおしくこのこのこの幼をさな幼をさなおさなきききものものものはははこはくこはくこわく侍はべ侍はべはべるるるものものものにににててて對たい對たいたい面めん面めんめんすすすまじきまじきまじき」」」ととと申まう申まうもうすすす。。。內ない內ないない侍し侍しし「「「かならずかならずかならず見み見みみ奉たてまつ奉たてまつたてまつりりりてててまゐれまゐれまいれととと、、、仰おほ仰おほおおせせせ事ごと事ごとごとありありありつるつるつるものものものををを、、、見み見みみ奉たてまつ奉たてまつたてまつらららででではははいかでいかでいかでかかか歸かへ歸かへかえりりり參まゐ參まゐまいらららむむん、、、國こく國こくこか王わう王わうおうのののおほせおほせおおせごとごとごとををを、、、まさにまさにまさに世よ世よよににに住す住すすみみみ給たま給たまたまははわむむん人ひと人ひとひとののの承うけたまは承うけたまはうけたまわりりり給たま給たまたまははわででではははありありありなむなむなんややや。。。いはいはいわれれれぬぬぬことことことなななししし給たま給たまたまひひいそそそ」」」ととと詞ことば詞ことばことばはづかしくはづかしくはずかしくいひいひいいけれけれければばば、、、これこれこれををを聞き聞きききききててて、、、ましてましてましてかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめきくきくきくべくべくべくもももあらあらあらずずず、、、「「「國こく國こくこか王わう王わうおうのののおほせおほせおおせことことことををを背そむ背そむそむかかかばばばはやはやはや殺ころ殺ころころししし給たま給たまたまひひいてててよよよかしかしかし」」」ととといふいふいう。。。
  4. 4このこのこの內ない內ないない侍し侍しし歸かへ歸かへかえりりり參まゐ參まゐまいりりりててて、、、このこのこのよしよしよしををを奏そう奏そうそうすすす。。。帝みかど帝みかどみかどきこしめしきこしめしきこしめしててて「「「多おほ多おほおおくくくののの人ひと人ひとひとををを殺ころ殺ころころしししてててけるけるける心こころ心こころこころぞぞぞかしかしかし」」」とととのたまひのたまひのたまいててて止や止ややみみみけれけれけれどどど、、、猶なほ猶なほなおおぼしめしおぼしめしおぼしめしおはしましおはしましおわしましててて、、、このこのこの女をんな女をんなおんなのののたばかりたばかりたばかりにににやややまけまけまけむむんととと思おぼ思おぼおぼしめししめししめしててて竹たけ竹たけたけ取とり取とりとりののの翁おきな翁おきなおきなををを召め召めめしししててて仰おほ仰おほおおせせせたまふたまふたまう、、、「「「汝なんぢ汝なんぢなんじががが持も持ももちちちててて侍はべ侍はべはべるるるかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめををを奉たてまつ奉たてまつたてまつれれれ。。。かほかほかおかたちかたちかたちよしよしよしととときこしめしきこしめしきこしめしててて、、、御み御みみ使つかひ使つかひつかいをををたびたびたびしかしかしかどどど、、、かひかひかいなくなくなく見み見みみえええずずずなりなりなりにににけりけりけり。。。かくかくかくやややはははならはすならはすならわすべきべきべき」」」ととと仰おほ仰おほおおせせせらるらるらる。。。
  5. 5翁おきな翁おきなおきなかしこまりかしこまりかしこまりててて御おほん御おほんおんかへりかへりかえりごとごとごと申まう申まうもうすすすやうやうよう「「「このこのこのめめめのののわらはわらはわらわゝゝは、、、絕た絕たたえええててて宮みや宮みやみや仕づかへ仕づかへづかえつかうつかうつこうまつるまつるまつるべくべくべくもももあらあらあらずずず侍はべ侍はべはべるるるををを、、、もてもてもてわづらひわづらひわずらい侍はべ侍はべはべりりり。。。さりともさりともさりとも罷まか罷まかまかりりりててて仰おほ仰おほおおせせせ給たま給たまたまははわむむん」」」ととと奏そう奏そうそうすすす。。。是これ是これこれををを聞きこ聞きこきこししし召め召めめしししててて仰おほ仰おほおおせせせ給たま給たまたまふふうやうやうよう、、、「「「などてなどてなどて翁おきな翁おきなおきなののの手て手ててにににおほしおほしおおしたてたてたてたらたらたらむむんものものものををを、、、心こころ心こころこころににに任まか任まかまかせせせざらざらざらむむん、、、このこのこの女をんな女をんなおんなもしもしもし奉たてまつ奉たてまつたてまつりりりたるたるたるものものものならならならばばば、、、翁おきな翁おきなおきなにににをををなどなどなどかかかたばたばたばせせせざらざらざらむむん」」」。。。
  6. 6翁おきな翁おきなおきな喜よろこ喜よろこよろこびびびててて家いへ家いへいえににに歸かへ歸かへかえりりりててて、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめにににかたらふかたらふかたらうやうやうよう、、、「「「かくかくかくなむなむなん帝みかど帝みかどみかどののの仰おほ仰おほおおせせせ給たま給たまたまへへえるるる。。。なほなほなおやややははは仕つか仕つかつこうううまつりまつりまつり給たま給たまたまははわぬぬぬ」」」ととといへいへいえばばば、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめ答こた答こたこたへへえててていはくいはくいわく「「「もはらもはらもわらさささやうやうようののの宮みや宮みやみやづかへづかへずかえつかうつかうつこう奉まつ奉まつまつらららじじじととと思おも思おもおもふふうををを、、、强し强ししひひいてててつかうつかうつこうまつらまつらまつらせせせ給たま給たまたまははわゞゞば消き消ききええよ失う失ううせせせなむなむなんずずず。。。みみみつかさつかさつかさかうぶりかうぶりこうぶりつかうつかうつこうまつりまつりまつりててて死し死ししぬぬぬばかりばかりばかりなりなりなり」」」。。。翁おきな翁おきなおきないらふるいらふるいらうるやうやうよう「「「なななしししたまひたまひたまいそそそ、、、つかさつかさつかさかうぶりかうぶりこうぶりももも、、、我わ我わわががが子こ子ここををを見み見みみ奉たてまつ奉たてまつたてまつらららでででははは何なに何なになににににかかかはははせせせむむん。。。さささはははありありありともともともなどなどなどかかか宮みや宮みやみやつかへつかへつかえをををししし給たま給たまたまははわざらざらざらむむん。。。死し死ししににに給たま給たまたまふふうやうやうようやややはははあるあるあるべきべきべき」」」ととといふいふいう。。。
  7. 7「「「なほなほなおそらそらそらごとごとごとかかかととと、、、仕つか仕つかつこうううまつらまつらまつらせせせててて死し死ししなななずずずやややあるあるあるととと見み見みみ給たま給たまたまへへえ。。。あまたあまたあまたののの人ひと人ひとひとののの志こころざし志こころざしこころざしおろかおろかおろかならならならざりざりざりしししををを空むな空むなむなしくしくしくなしなしなしてててしししこそこそこそあれあれあれ、、、昨日きのふ昨日きのふきのう今日けふ今日けふきょう帝みかど帝みかどみかどののののたまはのたまはのたまわむむんことことことにににつかつかつかむむん、、、人ひと人ひとひときゝきゝききやさしやさしやさし」」」ととといへいへいえばばば。。。翁おきな翁おきなおきな答こた答こたこたへへえててていはくいはくいわく「「「天あめ天あめあめののの下した下したしたののの事こと事ことことはははとととありありありともともともかゝりかゝりかかりともともとも、、、御おほん御おほんおん命いのち命いのちいのちのののあやふさあやふさあやうさこそこそこそ大おほ大おほおおきききなるなるなるさはりさはりさわりなれなれなれ。。。猶なほ猶なほなお仕つか仕つかつこうううまつるまつるまつるまじきまじきまじきことことことをををまゐりまゐりまいりててて申まう申まうもうさささむむん」」」とてとてとて參まゐ參まゐまいりりり申まう申まうもうすすすやうやうよう、、、「「「仰おほせ仰おほせおおせののの事こと事ことことのののかしこさかしこさかしこさににに、、、かのかのかのわらはわらはわらわををを參まゐ參まゐまいらせらせらせむむんとてとてとて仕つか仕つかつこうううまつれまつれまつればばば、、、宮みや宮みやみや仕づかへ仕づかへづかえにににいだしいだしいだしたてたてたてなななばばば死し死ししぬぬぬべしべしべしとととまうすまうすもうす。。。造みやつこ造みやつこみやつこ麿まろ麿まろまろががが手て手ててにににうまうまうませせせたるたるたる子こ子ここにににてててもももあらあらあらずずず、、、むかしむかしむかし山やま山やまやまにににててて見み見みみつけつけつけたるたるたる。。。かかれかかれかかればばば心こころ心こころこころばせばせばせももも世よ世よよののの人ひと人ひとひとににに似に似ににずずずぞぞぞ侍はべ侍はべはべるるる」」」ととと奏そう奏そうそうせせせさすさすさす。。。
  8. 8帝みかど帝みかどみかどおほせおほせおおせ給たま給たまたまはくはくわく、、、「「「造みやつこ造みやつこみやつこ麿まろ麿まろまろががが家いへ家いへいえははは山やま山やまやま本もと本もともとちかちかちかゝゝかなりなりなり。。。御み御みみ狩かり狩かりかりののの行み行みみ幸ゆき幸ゆきゆきしししたまはたまはたまわむむんやうやうようにににててて見み見みみてててむむんややや」」」とととのたまはすのたまはすのたまわす。。。造みやつこ造みやつこみやつこ麿まろ麿まろまろががが申まう申まうもうすすすやうやうよう、、、「「「いといといとよきよきよきことことことなりなりなり。。。何なに何なになにかかか心こころ心こころこころもももなくなくなくててて侍はべ侍はべはべらららむむんににに、、、ふとふとふと行み行みみ幸ゆき幸ゆきゆきしししててて御ご御ごご覽らん覽らんらんぜぜぜられられられなむなむなん」」」ととと奏そう奏そうそうすれすれすればばば、、、帝みかど帝みかどみかど俄にはか俄にはかにわかににに日ひ日ひひををを定さだ定さださだめめめててて、、、御み御みみ狩かり狩かりかりにににいでいでいでたまひたまひたまいててて、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめののの家いへ家いへいえににに入い入いいりりり給たま給たまたまひひいててて見み見みみ給たま給たまたまふふうににに、、、光ひかり光ひかりひかり滿み滿みみちちちてててけうらけうらきょうらにににててて居ゐ居ゐいたるたるたる人ひと人ひとひとありありあり。。。これこれこれならならならむむんとととおぼしおぼしおぼしててて、、、近ちか近ちかちかくくくよらよらよらせせせ給たま給たまたまふふうににに、、、逃に逃ににげげげててて入い入いいるるる。。。袖そで袖そでそでをををとらへとらへとらえ給たま給たまたまへへえばばば、、、おもておもておもてをををふたぎふたぎふたぎてててさふらへさふらへさうらえどどど、、、はじめはじめはじめよくよくよく御ご御ごご覽らん覽らんらんじじじつれつれつればばば、、、たぐひたぐひたぐいなくなくなくおぼえおぼえおぼえさせさせさせ給たま給たまたまひひいててて、、、許ゆる許ゆるゆるさささじじじとととすすすとてとてとてゐゐいててておはしまさおはしまさおわしまさむむんとととするするするににに、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめ答こた答こたこたへへえててて奏そう奏そうそうすすす、、、「「「おのおのおのががが身み身みみはははこのこのこの國くに國くにくにににに生うま生うまうまれれれててて侍はべ侍はべはべらららばばばこそこそこそつかひつかひつかい給たま給たまたまははわめめめ、、、いといといとゐゐいててておはしおはしおわし難がた難がたがたくくくややや侍はべ侍はべはべらららむむん」」」ととと奏そう奏そうそうすすす。。。
  9. 9帝みかど帝みかどみかど「「「などなどなどかかかさささあらあらあらむむん」」」、、、猶なほ猶なほなお率ゐ率ゐいててておはしまさおはしまさおわしまさむむん」」」とてとてとて御み御みみ輿こし輿こしこしををを寄よ寄よよせせせたまふたまふたまうににに、、、このこのこのかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめきときときと影かげ影かげかげににになりなりなりぬぬぬ。。。はかなくはかなくはかなく口くち口くちくちをしをしおしとととおぼしおぼしおぼしててて、、、げにげにげにたゞたゞただ人びと人びとびとにににはははあらあらあらざりざりざりけりけりけりとととおぼしおぼしおぼしててて、、、「「「さらばさらばさらば御お御おお供とも供ともともにににはははゐゐいててていかいかいかじじじ。。。もともともとののの御おほん御おほんおんかたちかたちかたちとととなりなりなり給たま給たまたまひひいねねね。。。それそれそれををを見み見みみてててだにだにだに歸かへ歸かへかえりりりなむなむなん」」」ととと仰おほ仰おほおおせせせらるれらるれらるればばば、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめもともともとのののかたちかたちかたちににになりなりなりぬぬぬ。。。帝みかど帝みかどみかどなほなほなおめでたくめでたくめでたくおぼしおぼしおぼし召め召めめさささるゝるゝるることことことせきせきせきとめとめとめがたしがたしがたし。。。かくかくかく見み見みみせせせつるつるつる造みやつこ造みやつこみやつこ麿まろ麿まろまろををを悅よろこ悅よろこよろこびびびたまふたまふたまう。。。さてさてさて仕つか仕つかつこうううまつるまつるまつる百もも百もももも官つかさ官つかさつかさののの人ひと人ひとひと々びと々びとびとににに、、、いかめしういかめしういかめしゅうつかうつかうつこうまつるまつるまつる。。。
  10. 10帝みかど帝みかどみかどかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめををを留とど留とどとどめめめててて歸かへ歸かへかえりりり給たま給たまたまははわむむんことことことををを、、、飽あ飽ああかかかずずず口くち口くちくちをしくをしくおしくおぼしおぼしおぼしけれけれけれどどど、、、たましひたましひたましいををを留とど留とどとどめめめたるたるたる心ここ心ここここちちちしししてててなむなむなん歸かへ歸かへかえらららせせせ給たま給たまたまひひいけるけるける。。。御み御みみ輿こし輿こしこしににに奉たてまつ奉たてまつたてまつりりりててて後のち後のちのちにににかぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめににに、、、
  11. 11「「「かへるさかへるさかえるさのののみゆきみゆきみゆきものものものうくうくうくおもほえおもほえおもおえてててそむきそむきそむきてててとまるとまるとまるかぐやかぐやかぐやひめひめひめゆゑゆゑゆえ」」」。。。
  12. 12御おほん御おほんおんかへりかへりかえりことことことををを、、、
  13. 13「「「葎むぐら葎むぐらむぐらはふはふはう下した下したしたにににもももとしとしとしははは經へ經へへぬるぬるぬる身み身みみのののなになになにかかかはははたまたまたまのののうてなうてなうてなをををもももみむみむみむ」」」。。。
  14. 14これこれこれををを帝みかど帝みかどみかど御ご御ごご覽らん覽らんらんじじじててていとゞいとゞいとど歸かへ歸かへかえりりり給たま給たまたまははわむむんそらそらそらもももなくなくなくおぼさおぼさおぼさるるる。。。御み御みみ心こころ心こころこころははは更さら更さらさらににに立た立たたちちちかへるかへるかえるべくべくべくもももおぼさおぼさおぼされれれざりざりざりけれけれけれどどど、、、さりとてさりとてさりとて夜よ夜よよををを明あか明あかあかししし給たま給たまたまふふうべきべきべきにににもももあらあらあらねねねばばば、、、歸かへ歸かへかえらららせせせ給たま給たまたまひひいぬぬぬ。。。常つね常つねつねににに仕つか仕つかつこうううまつるまつるまつる人ひと人ひとひとををを見み見みみ給たま給たまたまふふうににに、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめのののかたはらかたはらかたわらににに寄よ寄よよるるるべくべくべくだにだにだにあらあらあらざりざりざりけりけりけり。。。ことことこと人びと人びとびとよりよりよりはははけうらけうらきょうらなりなりなりとととおぼしおぼしおぼしけるけるける人ひと人ひとひとののの、、、かれかれかれにににおぼしおぼしおぼしあはすれあはすれあわすればばば人ひと人ひとひとにににもももあらあらあらずずず。。。かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめのみのみのみ御み御みみ心こころ心こころこころにににかゝりかゝりかかりててて、、、たゞたゞただ一ひと一ひとひと人り人りりすぐしすぐしすぐしたまふたまふたまう。。。よしなくよしなくよしなくててて御お御おお方かた方かたかた々がた々がたがたにににももも渡わた渡わたわたりりり給たま給たまたまははわずずず、、、かぐやかぐやかぐや姫ひめ姫ひめひめののの御お御おお許もと許もともとにににぞぞぞ御お御おお文ふみ文ふみふみををを書か書かかきききててて通かよ通かよかよははわさせさせさせ給たま給たまたまふふう。。。御おほん御おほんおん返かへり返かへりかえり事ごと事ごとごとさすがさすがさすがににに憎にく憎にくにくからからからずずず聞きこ聞きこきこえええかはしかはしかわし給たま給たまたまひひいててて、、、おもしろきおもしろきおもしろき木き木きき草くさ草くさくさにににつけつけつけてててももも、、、御おほん御おほんおん歌うた歌うたうたををを詠よ詠よよみみみてててつかはすつかはすつかわす。。。

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

さて、かぐや姫の容貌が世に比べるものがないほどすばらしいことを帝がお聞きになって、内侍の中臣房子におっしゃる。「多くの人の身を滅ぼしても結婚しないというかぐや姫は、どれほどの女なのかと、行って見てまいれ」とおっしゃる。房子は承って出かけた。竹取の家では恐縮して招き入れて会った。嫗に内侍がおっしゃるには、「帝のおおせで、かぐや姫の容貌がすぐれていらっしゃるそうだ、よく見てまいれとおっしゃったので参りました」と言うので、嫗は「それでは、そのように申し伝えましょう」と言って奥へ入った。

嫗がかぐや姫に「早く御使いにお会いなさい」と言うと、かぐや姫は「よい器量でもありません。どうしてお目にかかれましょう」と言うので、「情けないことをおっしゃいますね。帝の御使いをどうしておろそかにできましょう」と言うと、かぐや姫が答えるには、「帝がお召しになっておっしゃることを、恐れ多いとも思いません」と言って、まったく会おうとしない。自分が産んだ子のように思ってはいるが、たいそうこちらが気後れするほど冷淡な様子で言ったので、思うように責めることもできない。

嫗は内侍のもとに戻って、「残念なことに、この幼い者は強情でございまして、お会いしそうにありません」と申し上げる。内侍は「必ずお会いしてまいれと帝のおおせがあったのに、お会いしないでどうして帰参できましょう。国王のおおせを、この世に住んでいらっしゃる人がお受けしないでいられましょうか。道理に合わないことをなさいますな」と、言葉きびしく言ったので、これを聞いて、かぐや姫はいっそう聞き入れそうにもなく、「国王のおおせに背くというのなら、早く殺してくださればよいのです」と言う。

この内侍は宮中に帰って、このことを奏上する。帝はお聞きになって、「多くの人を殺してしまった心であるよ」とおっしゃって、そのときはそれきりになったが、やはり姫のことを思い続けていらっしゃって、この女の計略に負けてなるものかとお思いになって、竹取の翁を召しておおせになるには、「お前が持っているかぐや姫を差し出せ。容貌がよいと聞いて使いを遣わしたが、そのかいもなく会えずに終わった。このように不都合なふるまいをさせておいてよいものか」とおおせられる。

翁はかしこまってご返事申し上げるには、「この娘は、まったく宮仕えをしそうにもございませんので、もてあましております。それでも、帰っておおせを申し聞かせましょう」と奏上する。これをお聞きになっておおせになるには、「どうして翁の手で育てた者を、思いどおりにできないことがあろうか。この女をもし差し出したならば、翁に五位の位をどうして授けないことがあろうか」。

翁は喜んで家に帰って、かぐや姫に話すには、「このように帝がおおせになった。それでもお仕えなさらないのか」と言うと、かぐや姫が答えて言うには、「決してそのような宮仕えはいたすまいと思っておりますのに、無理にお仕えさせなさるなら、消えうせてしまうでしょう。あなたに官位をいただかせて、私は死ぬだけです」。翁が答えるには、「そんなことはなさいますな。官位も、わが子を見申し上げないでは何になろう。それにしても、どうして宮仕えをなさらないのか。死になさるというわけがあろうか」と言う。

「やはり嘘かと思うなら、お仕えさせて、死なないでいられるかどうか見てください。大勢の人の並々でない愛情をむだにしてしまったのに、昨日今日帝がおっしゃることに従うのは、世間の聞こえも恥ずかしいことです」と言う。翁が答えて言うには、「この世のことはどうであっても、あなたのお命の危うさこそ大きな妨げだ。やはりお仕えできないことを参上して申し上げよう」と言って、参上して申し上げるには、「おおせの恐れ多さに、あの子を差し出そうとして努めましたところ、宮仕えに出したら死んでしまうと申します。この造麻呂が自分の手で生ませた子でもありません。昔、山で見つけた子です。そういうわけで、気だても世間の人とは違っております」と、人を介して奏上させる。

帝がおおせになるには、「造麻呂の家は山のふもとに近いそうだな。御狩の行幸をするようにして、姫を見ることができようか」とおっしゃる。造麻呂が申し上げるには、「たいそうよいことです。姫が何の心構えもなくおりますときに、急に行幸なさってご覧になれば、きっとご覧になれましょう」と奏上すると、帝は急に日を決めて、御狩にお出かけになり、かぐや姫の家にお入りになってご覧になると、光が満ちあふれて、清らかに美しい様子で座っている人がいる。これがそうだろうとお思いになって、近くにお寄りになると、奥へ逃げて入る。袖をおとらえになると、顔を袖でふさいで控えているが、最初によくご覧になったので、比べるものもないほどすばらしくお思いになって、「放すまいぞ」と言って連れていこうとなさると、かぐや姫が答えて奏上する。「私の身がこの国に生まれた者でございましたら、お召し使いにもなれましょうが、とても連れていらっしゃることはできないでしょう」と奏上する。

帝は「どうしてそんなことがあろうか。やはり連れて行こう」とおっしゃって、御輿をお寄せになると、このかぐや姫はさっと影になって姿を消してしまった。帝は、はかなく残念だとお思いになって、なるほど普通の人ではなかったのだとお思いになって、「それでは連れて行くまい。もとのお姿におなりなさい。せめてその姿だけでも見て帰ろう」とおおせられると、かぐや姫はもとの姿になった。帝はいっそうすばらしいとお思いになる気持ちを抑えることができない。このように姫を見せてくれた造麻呂に感謝なさる。そして、お供の百官の人々に、翁は盛大なもてなしをしてさしあげる。

帝はかぐや姫を残してお帰りになることを、心残りで残念にお思いになったけれど、魂を姫のもとに残したような気持ちでお帰りになった。御輿にお乗りになってから、かぐや姫に、

「帰り道の行幸はもの憂く思われて、つい振り返ってとどまってしまうことだ。私に背いてここにとどまるかぐや姫のために」

そのご返事として、

「葎の生い茂る粗末な家で年月を過ごしてきた身が、どうして玉の台のような宮中を見ることがありましょう」

これを帝はご覧になって、ますますお帰りになる気持ちもなくなってしまわれる。お心はとても立ち帰れそうにもお思いになれなかったけれど、だからといって夜を明かしなさるわけにもいかないので、お帰りになった。いつもおそばに仕えている女たちをご覧になると、かぐや姫のそばに寄れそうな者さえいなかった。ほかの人よりは美しいとお思いになっていた人も、かぐや姫と比べてみると人並みでもない。かぐや姫ばかりがお心にかかって、ただ一人でお過ごしになる。わけもなくお后がたのところにもお渡りにならず、かぐや姫のもとにだけ手紙を書いてお通わせになる。姫のご返事も、さすがに情のこもったものでお互いにやりとりなさって、趣のある木や草につけても、帝は御歌を詠んでお贈りになる。

意訳

五人の貴公子の失敗のあと、ついにこの世の最高権力者である帝が登場する。帝はまず内侍を遣わすが、かぐや姫は「帝のお召しも恐れ多いとは思わない」と言い放ち、「背くというなら殺せ」とまで言う。翁を官位で釣ろうとしても、姫は「無理に宮仕えさせるなら消えてしまう」と拒む。そこで帝は狩りを装って自ら姫の家を訪れ、その美しさに心を奪われて連れ帰ろうとするが、姫は影となって消え、人間ではないことを示す。力ずくではどうにもならないと悟った帝は、姫の家を去ったあとも思いを断てず、後宮の女性たちにも心を向けなくなる。それでも姫は帝との歌のやりとりには応じるようになり、二人のあいだに初めて心の通い合いが生まれる。

語釈・文法注

ふさ子
内侍の中臣房子。内侍は内侍司の女官で、天皇のそばに仕えて取り次ぎなどをした。
たいだいし
「怠怠し」。不都合だ、けしからぬ。
かうぶり
「冠」。叙爵、つまり五位の位を授けること。五位になると貴族の仲間入りをし、冠をつけて昇殿できた。
あるじ
主人として客をもてなすこと。饗応。

文法

「さらばかくと申し侍らむ」
底本では閉じの「」」だけがあり、開きの「「」がない。そのまま翻刻した。
「殺し給ひてよかし」
「て」は完了の助動詞「つ」の未然形、「よ」は命令形語尾、「かし」は念押しの終助詞。殺してくださいな。
「消え失せなむず」
「なむず」は完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量の助動詞「むず」。きっと消えうせてしまうでしょう。
「侍らばこそつかひ給はめ」
「こそ〜め」は係り結び。逆接的に下に続き、お召し使いにもなれましょうが(実際はそうではない)、の意。

和歌

かへるさのみゆきものうくおもほえてそむきてとまるかぐやひめゆゑ

詠者
帝
状況
御狩の行幸の帰り、御輿の中からかぐや姫に贈った歌。

修辞

掛詞
「みゆき」に「行幸」と「深雪」、「そむきて」に「背きて」と「(振り)向きて」をかける説がある。

葎はふ下にもとしは經ぬる身のなにかはたまのうてなをもみむ

詠者
かぐや姫
状況
帝の歌への返歌。宮中に入ることを丁重に断っている。

修辞

対比
「葎はふ下」(粗末な家)と「たまのうてな」(美しい宮殿)を対比させている。

解説

帝の求婚の段では、五人の貴公子のような滑稽な失敗談はなく、物語の調子が一転して優美で抒情的になる。この世の最高の権力をもってしても、かぐや姫を思いどおりにすることはできないという点で、姫が地上の秩序を超えた存在であることが強調されている。

かぐや姫が「きと影になりぬ」と姿を消す場面は、姫の異界性をはっきり示す場面で、後半の月への帰還の伏線となっている。

帝とかぐや姫は結婚しないまま、歌をやりとりする関係を三年続ける。この心の交流が、昇天の場面で姫が帝に手紙と不死の薬を残す結末につながっていく。

関連

出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』物語部三 雑上(竹取物語) 板倉屋書房、明治36年(1903)、18–21頁(コマ13–14)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日